Couples; 1 結婚2年目

恋と、Pairs。The Modern Dating Couples;

  • Pairsをフォロー

マッチングアプリで知り合った人と結婚したらしい、なんて知人の話を聞くことが増えた気がする。

リアルな出会いと何が違うのか、マッチングアプリ「Pairs」で出会ったカップル6組に話を聞いてみた。「北欧家具好きで料理男子で猫好き」というあまりにピンポイントな条件にマッチした男性を見つけた女性、相性98%という数字の真偽を確かめようと会ってみたら、まさかここまで自分に合う相手だったとは、という2人。
「出会いがないから使う」のに加えて「より良い相手と出会うため」のツールとして定着し始めた、マッチングアプリの現在進行形をレポート。

ほんとうの意味で言葉が通じたから笑い声のなかで泣いてた

短歌・伊藤紺 写真・佐藤麻優子

Couples; 1 結婚2年目

YUYA(28)
「初デートの日に付き合ってくださいと猛プッシュしたんです」
AIKO(29)
「めっちゃ笑顔がいい人だったから根負け」

Couples; 1 結婚2年目

ワーカホリックだったのに価値観が変わった。
結婚して1年半。始まりはAIKOさんがYUYAさんのプロフィールに残した“足あと”。「趣味もピッタリ合っているし、この人いいなと思ったんです。でも“いいね!”を送る勇気がなくて」。それを見つけたYUYAさんはすぐにメッセージを送信。「ピンときました。人生観、結婚観、金銭感覚も一緒。運命の人はこの人だって」。マッチングが初めてのAIKOさんは少々とまどったが、「笑顔がめちゃめちゃいい人なので安心できました」。現在、宇宙開発の仕事をするYUYAさんは、元“チア男子”。日々の筋トレは欠かさず、AIKOさんを背中に乗せて腕立て伏せをすることも。「ワーカホリックでしたが価値観が変わりました。本当に大事なのは家で一緒に笑うこと。彼女と2匹の猫との時間が何物にも代えがたいなって」

Q なぜPairsに登録しましたか?
お互いに異性との出会いがなかった。でも、ちゃんと自分に合う人に出会いたいと思ったから。

Q マッチングしたきっかけは?
趣味が合っていました。自転車が好き、カフェ巡りが好き、散歩が好き、猫が好き。

Q お付き合いはどう始まりましたか?
1週間メッセージのやりとりをして初デート。そこから半年ほど付き合ってプロポーズ。

知り合ったのは自転車のコミュニティ。男性には人気の趣味だが女性はなかなかレア。休日はもっぱら自転車で移動することが多いそう。2人の愛車は本格派のロードバイクだ。
2人の愛車は本格派のロードバイク

Couples; 2 交際5ヵ月目/同棲中

KIE (32)
「コロナだから出会えたのかもしれない」
NAOYA (28)
「彼女のおかげでヤクルト沼にハマりました」

Couples; 2 交際5ヵ月目/同棲中

日本語教師のKIEさんがITエンジニアのNAOYAさんに“いいね!”を送ったのは、「相性98%」の表示が出ていたからだったそう。「ウソだあ! って思ったんです。プロフィールを見てもピンとこないし、共通の趣味は野球だけ。何が98%か確かめたいなって」。ビデオ電話でお互いの顔を見ながらおしゃべりしてみたところ、NAOYAさんの穏やかな性格に好感度はアップ。NAOYAさんも「自然体でいられる人だなって。昔からの友達のような安心感がありました」。いまでは大のヤクルトファンのKIEさんに影響され、NAOYAさんもヤクルト好きに。目下の夢は「コロナで球場へ行けてないので、2人で球場へ行ってヤクルトを応援すること」。結婚を視野に入れているという2人。9月からは同棲も開始したそうだ。

Q いつからお付き合いが始まりましたか?
ステイホーム期間中にマッチングして、5月末から付き合い始めました。

Q どちらからアプローチを?
野球が好きで、価値観も一緒だったので、私(KIE)から先に“いいね!”を送りました。

Q どんな価値観が一緒でしたか?
「親しき仲にも礼儀あり」という項目にお互いチェックが入っていて好感が持てるなと。

ヤクルトのキャッチャー中村悠平選手のサインボール。KIEさんの人生がどん底だったとき、中村選手が自らの牽制で流れを変えた試合を見て励まされた。いまでは2人の宝物。
ヤクルトのキャッチャー中村悠平選手のサインボール

Couples; 3 交際2年目/同棲中

DAIKI(26)
「性格がそもそも似てるんだよ。だから喧嘩も多いけど」
AKARI(27)
「お互いに主張し合うもんね」

Couples; 3 交際2年目/同棲中

お互いにシンプルな性格でよく似てるんです。
Pairsはプロフィールを細かく記入できるのが人気だが、彼らの場合は正反対。「あれこれ書くのはしんどいし、条件で縛るのも違うなって。そうしたら彼女のプロフィールもすごくシンプル。いいね、マブいね! って(笑)」「私も意識高めは苦手。彼から“いいね!”をもらったときに、お調子者な写真が気に入って、どうも! って勢いで(笑)」。そして、メッセージではなく会って話をしようと初デート。バンドマンだったDAIKIさん、舞台女優を目指したこともあるAKARIさん、お互いの話をするうちに「この人を逃してはいけない」と感じたAKARIさんから「付き合おう!」と告白した。そこから1年経った今年4月、結婚を視野に入れて同棲開始。「彼女、掃除は苦手だけどメシは旨い。いつもありがとう」「あざっす!」

Q どんなところに惹かれましたか?
一本芯が通っていて、思いやりがあって、周りの人を大切にできるところ。

Q 喧嘩も多いそうですが、どんな喧嘩を?
犬も食わないしょうもない喧嘩。何って思い出せないくらいの些細なことです(笑)。

Q 何をしてるときが楽しいですか?
家でホラーをよく観ます。頭から布団を被って2人で「ひーっ!」と怖がりながら(笑)。

AKARIさんがプレゼントしたブーツがDAIKIさんの宝物。現在はシングルベッド一つの部屋で同棲しているが「頑張ってダブルベッドを置ける部屋に住むのが夢」とDAIKIさん。
AKARIさんがプレゼントしたブーツ

Couples; 4 交際3ヵ月目

JUNKI(24)
「『空気階段の踊り場』の話ができる女性がいるなんて」
AYANO(25)
「彼のラジオ愛あふれるすごい熱量のメッセージにビックリ」

Couples; 4 交際3ヵ月目

出会いは『空気階段の踊り場』コミュニティ。お笑いコンビ〈空気階段〉の深夜ラジオ番組という、なんともニッチなコミュニティだ。ラジオ好きのJUNKIさんは「空気階段の話ができる女性がいるんだ!とうれしくなって僕からメッセージを送ったんです」。在宅ワークが多くなり、深夜ラジオを聴くようになったAYANOさんはまだ“初心者”。「途中から聴き始めた私に、彼は熱く語っていろいろ教えてくれました」。そして、実際に会って話した方が早いと初デートへ。そこでも話は盛り上がり、終電を逃してしまう。「電車じゃないと帰れないのに、彼女が徒歩で帰ると言うので3時間ぐらい一緒に歩いて」「ずっとおしゃべりしてたら朝日が昇ってきました」。目下の夢は「空気階段の単独ライブに一緒に行くこと」だ。

Q つい最近お付き合いを始めたそうですね?
マッチしたのが7月18日、付き合い始めたのが8月8日。出会って4ヵ月目です。

Q なぜPairsに登録しましたか?
コロナで仕事が在宅になり、いい機会だと思って始めました。誰かに出会いたいなって。

Q 意気投合したキッカケは?
ラジオ番組のコミュニティで知り合い、面白いと思うツボが同じだったことです。

初デートの夜、深夜ラジオの話も盛り上がったが、ダーツも盛り上がった。実はダーツに熱中しすぎて終電を逃したそう。ダーツはAYANOさんの趣味。マイダーツを持っている。
ダーツはAYANOさんの趣味。マイダーツを持っている。

Couples; 6 結婚4年目

MOMOKO(35)
「付き合ってくださいと告白したとき、彼はハンバーグを作ってくれた」
GOKI(35)
「だから毎年8月1日はハンバーグ記念日。思い出の味」

Couples; 6 結婚4年目

出会ったことで生き方まで変わりました。
食やライフスタイルに関するクリエイティブユニット〈てとてと〉として活動する2人。出会いが運命を変えたとGOKIさんは言う。「彼女は人生のパートナーであり、仕事のパートナーであり。出会わなかったらこんなふうになってなかった。そもそも生きてる世界が全然違ってたので」。海事鑑定人だったGOKIさんとUIデザイナーだったMOMOKOさん。料理にクラシックカー、北欧ヴィンテージ家具という趣味が奇跡的に一致したことがキッカケだ。「初めて会ったときから話が尽きなくて。しかも彼の作る料理は玄人はだし。料理男子と結婚したかった私は夢のようでした」。結婚を機にGOKIさんは趣味の料理を仕事に。「自分たちの店を持つのが身近な夢。将来的には山にアトリエを持ちたいねって話してるんです」

Q 結婚されるまでどのくらいお付き合いを?
1年半です。僕と結婚したいと言ってくれた彼女の気持ちに応えたいと思って。

Q 2人のルールはありますか?
同じブランドの服を着ること。朝起きたら、今日は何着る? という会話から始まります。

Q Pairsでいいパートナーを見つけるコツは?
男性は猫を飼って、料理を趣味にすれば最強になれると思います(笑)。

友人のイラストレーターが描いた夫妻の絵。食のクリエイティブディレクターとして活躍するGOKIさんは食品のプロデュースも行っている。詳細はHP(http://tetoteto.info)を参照。
友人のイラストレーターが描いた夫妻の絵

art direction/Mina Tabei edit/Izumi Karashima, Mika Koyanagi styling/Koji Oyamada
hair&make/Eriko Yamaguchi cooperation/Okura Land, Sasazuka Bowl

こちらの記事は、BRUTUS 2020年10月15日発売より一部を引用しています。

この記事をシェアする

  • Pairsをフォロー