彼氏・彼女、夫・妻など、男女の関係にあるとき、相手に愛情があるのかどうか、相手の愛情表現にはどんな意味があるのか気になることは多いのではないでしょうか。今回は、そもそも愛情とはなんなのかや男女の愛情表現の違い、男性が見せる様々な愛情表現についてご紹介していきます。愛情の裏返しということもありますから、しっかり相手について理解して、相手に愛情があるのかどうか知りたいところですよね。
愛情とはどんな気持ちのことをいうの?
「愛する、それはお互いに見つめ合うことではなく、共に同じ方向を見つめることである」。これは『星の王子さま』の著者、サン=テクジュペリが残した有名な言葉です。「恋する」「愛する」、共に誰かを思う気持ちは同じですが、その意味の違いがしばしば俎上に載せられることからわかるように、この2つの行為には本質的に違う部分があるのでしょう。また恋愛と結婚は違うとはしばしば言われることですが、恋愛と結婚が徹底的に違うところはそこに他者の存在が介入するということです。結婚をすると家同士の結びつきが生まれ、子供が生まれ、やがて“家族”という母体を基に様々なコミュニティへと広がりを見せていきます。その中ではお互いのことを見ているだけでは解決しない問題や乗り越えられない壁も出てくるでしょうから、その意味ではサン=テクジュペリの言葉は結婚の真理を捉えているのかもしれません。
しかし、結婚でも恋愛でもその根底には相手へ愛情が通底しており、パートナーを慈しみ大切に思う気持ちには大きな違いはないでしょう。日本人は愛情表現が控えめだとはよく言われますが、「自分のことを考えてくれている」という実感は安心感にもつながりますし、自分の愛情を相手に伝えることは良好な関係を築くためにも欠かせない要素です。
ここ重要!愛情は量よりも方法が大切
いくら自分なりに愛情を示しているつもりでも、それが相手に伝わっていなければどれだけ回数を重ねても暖簾に腕押しです。パートナーが何をすれば喜ぶのか、どういったことを言えば「愛されている」と思うのかというポイントを押さえておけばシンプルな愛情表現でも事足りるのかもしれません。
男性と女性とはでは愛情表現が異なる
そもそも女性と男性では脳の使い方が違い、そのことは恋愛にも影響します。「はっきり言ってよ!」「言わなくてもわかるだろ!」・・・どこかで聞いたようなこんなセリフもその違いを表していると言えるのではないでしょうか。一般的によく言われるのは、女性は感情的、男性は物理的に愛情を示すということです。具体的な例をご紹介していきます。
大事なのはハート!
感動する映画を見て一緒に涙する、美味しいご飯を食べて「美味しいね」と言い合う・・・女性はこういった何気ない日常生活の中で生まれる“共感”を敏感に察知し、幸福感を抱く人が多いと言われています。そのため女性にとってはそういった時間を作り幸せな気持ちを共有することが相手に愛情を示す手段なのです。またはっきりと「好き」と言葉にして伝え、相手にその思いを受け取ってもらい“気持ち”を共有することも幸せな瞬間であり、それは単なる確認行為に留まりません。女性は感情的、と言われる所以はこういったところにあるのでしょう。
男は視覚で攻める!
一方、男性は女性に対して物を与えたりトラブルを解決したりと目で見えることで自分の愛情を示そうとします。デートで奢ることも男性にとっては愛情表現の1つなのです。確かにプレゼントを貰うことは嬉しいですが、女性にとっては「贈り物をしてくれた」行為そのものが嬉しいのであって、モノの大小に関わらず自分のことを思ってくれていると感じ取ります。しかし男性は大きいモノを上げれば大きい喜び、小さいモノならそれなりの喜びだと思っていますから、物理的に相手の欲求を満たそうと躍起になるのです。
人によって愛情表現は様々!愛情表現の種類って?
人はそれぞれ性格が異なりますから、愛情表現の違いは男女差のみに留まりません。100人いれば100通りの愛の形があることでしょう。
言葉にできない・・・した方がいい?
日本人は欧米人に比べ愛情を言葉に表して伝えることはあまり多くありません。しかしだからこそ一言一言に重みがあり受け取った側は感激するのでしょう。「愛してる」「好きだよ」などというストレートな表現だけでなく、髪形やファッションがいつもと違うなと思ったら言ってあげるだけでも「気にかけてくれてる」と思うことができます。
“肌”は口ほどにものを言う!?
またスキンシップを取ることで愛情を確認するカップルもいます。人は「これ以上他人に近付かれるとイヤ」という“パーソナルスペース”をそれぞれ持っています。そのパーソナルスペースを越えて肌に触れることを許すということはお互いに心を許していなければできないことですから、なかなか照れくさくて愛の言葉は囁けないという人でもボディランゲージで相手に自分の気持ちを示すことは可能です。
相手のためを思うがゆえの・・・
相手のために尽くす、それもまた1つの愛情表現です。料理を作ったり家事をしてあげたりとギブアンドテイクで自分のしたことに対して相手からの見返りを求めるのでなく、「あなたのため」という純粋な奉仕の行動に愛を感じる人もいるでしょう。
限られた時間を有効に使うために
多くの時間を共有することもまたパートナーのことを大切にしていると示すことができます。言うまでも無いことですが時間は有限でありなんとなく過ごしていればあっという間に駆け抜けていきます。恋人と同じ空間で過ごす時間を優先するということは、友人との付き合いや自分の趣味といった他の魅力的なイベントより何よりあなたが大切であると暗に示すことになるのです。
王道中の王道、贈り物!
そして1番わかりやすい方法といえば何といってもプレゼントです。プレゼントそのものが嬉しいのはもちろん、自分のために時間やお金をかけて用意してくれたと思うと贈り物1つにも様々な気持ちが詰まっているように感じられます。
相手が愛情を感じる方法で愛情表現すべし
方法は十人十色で、中には「苦手だ」と思うようなやり方があるかもしれません。しかし大事なのは自分が発した「愛情」というメッセージを相手がどう受け取るかという点です。自分にとっては何気ない行動でも相手が想像以上に喜ぶということもあるでしょうし、その逆もありうるでしょう。相手がどういうタイプかをよく見極めた上で行動に移した方がベターかもしれません。
言葉で感じるタイプには?
今は便利な世の中ですから、直接会えなくても電話やメールを使って言葉を伝えることができます。会えなくてさみしい時には電波を通して自分の気持ちを相手に届けることができますし、面と向かっては恥ずかしくて言えないようなことでもメールならば言えるかもしれません。絵文字や顔文字といったツールを使えば無機質なメールの文面も色味を帯びたように感じますし、自分の気持ちを代弁してくれることもあるでしょう。
行動で示して欲しい!という人には
積極的なスキンシップが彼の心をくすぐるかもしれません。手を繋いだりハグをしたり、時にはキスを迫ってみたり・・・。一般的に女性より男性の方がパーソナルスペースは広く、自分のテリトリーに入ってくる人に対しては敏感です。女性側から積極的に相手のテリトリーに入ることで彼氏をドキドキさせることができるでしょう。
「思いやり」も大事
疲れているとき、体調を崩しているときなど自分の調子がよくないときに彼女が心配そうにしている様子を敏感に察知し、そこに愛を感じる人もいます。「好き」という気持ちを示されるだけでは、自分の良い面ばかりを見ているのではと思ってしまうこともあるでしょうが、「完璧な自分」でないときにも自分のことを気にかけてくれる人がいるというのは大きな安心感につながります。彼が風邪を引いてしまったら目一杯看病してあげましょう。
モノで喜ぶ人には?
プレゼントを貰って喜ぶタイプの人には、あえて“何でもない日”の贈り物が喜ばれるかもしれません。記念日や誕生日はともするとルーティンになりがちですし、恋愛関係でなくても誕生日くらいは祝います。「特別な日じゃなくても何かしてあげたい!」という気持ちが心に響くのでしょう。
男性が好きな女性に見せる愛情表現とは
男女で愛情表現に差があるというのは前述の通りですが、その違いを理解しておけば「最近カレが冷たい・・・」なんてさみしい思いをしなくて済むかもしれません。男性が好きな女性にだけ見せる様々な行動をご紹介します。
じっと見つめる
「男は“目”で恋をする」という言葉が示すとおり、男性は目で様々な情報を知覚し判断します。好きな人をついつい見つめてしまうのは男の本能なのです。何も言わずにただ見つめられても、愛情表現の1つだと思えば「睨まれてる?」といらぬ勘違いをせずに済みそうですね。
マメに連絡を取る
メールを返すのなんて当たり前でしょ!と思うかもしれませんが、相手からのメールで用件が終われば特に返事をしない男性も少なくありません。たった一言でもしっかりとメールや電話をやりとりするのは好きな人だからこそなのです。
しっかりと話を聞く
一般的に女性は男性よりおしゃべりで、話があちこちに飛んで男性にはわかりにくいといわれています。オチもなくだらだらと話してしまう女性もいますが、そんな女性の話にもしっかりと耳を傾け「うん、うん」と相槌を打つのは相手のことを思うがゆえの行動でしょう。
身を粉にして働く
彼女との将来を真剣に考えているからこそ、今のうちからしっかり働いて貯金をするという男性もいます。残業ばかりでなかなか会えない彼も実はあなたのために一生懸命頑張ってくれているのかもしれません。
友達に紹介する
気の置けない友人に彼女を紹介する、ということはそれだけ自慢の彼女であり、友人たちに彼女のことを悪く言ったりせずありのままに伝えていることの証明でもあります。彼と自分だけだった人間関係を積極的に広げてくれるということは将来を真面目に考えてくれているということでもあるでしょう。
男性が女性に見せる愛情の裏返しの表現って?
長く付き合っていけばお互いに「好き」という気持ち以外にも様々な感情を抱くようになります。人間ですから複雑な感情を持つのは当たり前なのですが、その裏にある真意を理解していないとすれ違いが起きてしまうこともあるので注意が必要です。
愛情の裏返しとは
大人であっても相手のことを好きすぎるがために、小学生の男の子が好きな女の子についついちょっかいを出してしまうような心理になることはあります。特に長期間付き合ったカップルだと照れくさくてなかなか素直になれず、思いがけない行動をしてしまう人もいるでしょう。決して彼女のことを嫌っているわけではないので、愛情の裏返しだということを理解しておきましょう。
男性が女性に見せる愛情の裏返しの表現とは
彼氏彼女とは言ってもそれぞれ異なる人格を持つ2人ですから、彼の行動が理解できないということがあっても不思議ではありません。愛情の裏返しとしてよく見られる行動と、その裏にある心理をご紹介します。
彼女に対して放任主義
自分にあまりに干渉してこないと「自分に興味がないのではないか」「もう好きではなくなったのでは」と勘繰ってしまう女性もいるでしょう。しかし男性側は束縛することで彼女に嫌われたらどうしよう、余裕がないと思われたらカッコ悪い・・・と“したくてもできない”という状況になっていることが多いです。また、「自分のわがままで彼女の行動を制限したくない」と、パートナーを大事に思うがゆえにじっと我慢している場合もあります。
付き合い始めより冷たくなる
メールの返事が遅くなったり話をしていても以前より彼がそっけなく感じたり、さみしい思いをすることもあるかもしれませんがそれは心を許しているがための行動かもしれません。付き合いたての頃は何とかして彼女の気を引きたい、自分を見て欲しい、と慣れないことでも一生懸命になります。しかし付き合って徐々に関係が発展していけば「これくらいなら大丈夫」と男性の中に線引きがなされ、信頼の置ける彼女だからこその甘えが出てくるのです。
ワガママを言う
多少の自分勝手は彼女を困らせたいわけでなく、単に構ってほしいから、もしくは「自分だから許される」という“特別感”を味わいたいだけかもしれません。彼女のことを好きだからこそ、思わず彼女の自分に対する愛情度を確認したくなるのでしょう。
みんな違って、みんな良い
恋人関係において非常に重要な要素でありながら、男女で考え方や行動に大きく差が出る“愛情”。もちろん個人差もあり一般論が適用されないカップルもあるでしょうが、愛の形は人それぞれであり、だからこそ尊いものなのでしょう。その違いをよく理解しておけば、「どうしたら彼が喜んでくれるのか」と頭を悩ませることも減るかもしれません。またなかなか理解しがたいパートナーの行動にも意味を見出すことができ、ホっと一安心ということもあるでしょう。自分たちなりの愛情表現を見つけ、実践していくことが一番大事なことなのかもしれませんね。