結婚相談所で起こりうるのはどんなトラブル?回避する方法とは

2000年代後半以降、婚活がブームになり今では世の中には様々な出会いの場が用意されています。街コンやネット婚活など近年一般的になった方法も人気ですが、昔からあるシステムである「結婚相談所」も根強い人気があり、確固たる地位を守り続けています。その仕組みやゴールまでの道筋はどうなっているのでしょうか。

結婚相談所とは

婚活をはじめた男性の手

結婚相談所では、結婚を希望する独身の男女に対して結婚へ向けての出会いを提供しています。小規模な個人業者から数千の会員数を抱える大手まで、全国には様々な結婚相談所が存在しています。結婚相談所の場合は単に出会いを斡旋するだけでなく、交際~結婚までの間に様々なフォローアップがあり、“結婚”にまつわるトータル的なサービスをしている場所が多いです。この点で他の婚活ツールと一線を画しており、人気を集めている理由かもしれません。

結婚相談所の料金ってどのくらい?

大小様々な結婚相談所があり、中には地方自治体の運営によるものもありますのでその利用料金は一概には言えません。また1つのところでも様々なコースがあってどのコースを選ぶかによっても値段は変わります。IBJメンバーサービス、パートナーエージェント、クラブオーツーという大手3社を例に見てみると入会費は15万円前後、年会費15~20万円、その他イベントあるいは紹介料・成婚料で5~20万円という数字になっています。

結婚相談所の成婚率って?

他の婚活と比べれば決して安いとはいえない費用ですから、どれほどの実りがあるのか気になりますよね。先ほどの大手3社の場合、それぞれのHPを見るとIBJメンバーズは成婚率52.6%(2015年)、パートナーエージェントは27.2%(2015年)、クラブオーツーは非公表ながらも2010年と2011年にオリコンの実施した顧客満足度ランキング(結婚相談所部門)にて1位を獲得しています。

結婚相談所のトラブルの例【入会者自身が原因のケース】

しかし人気がある一方、トラブルに巻き込まれたという声があるのも事実です。国民生活センターには消費者からの相談や苦情が毎年3000件以上寄せられており、残念ながら何らかの原因によって不利益を被っている人がいるようです。その中には実は入会者自身に落ち度があったというケースもあります。

会費をきちんと支払わない

結婚相談所で活動していくには様々に項目分けされた費用が必要になります。入会費・年会費だけでなく紹介料や成婚料、パーティー・イベント参加料、カウンセリング費用などうっかりしていると必要費用を支払い忘れていた!なんてこともあるかもしれません。うっかりといえども、そんなことをしてしまっては相談所との信頼関係は築けませんので注意が必要です。

トラブルの対処法

このような事態を避けるためには、きちんと説明に耳を傾けシステムを理解しておくことが重要です。「知らなかった」で済ませられる問題ではありませんから、わからないことは積極的に質問して不明点がないようにしておきましょう。

交際中に体の関係を持ってしまう

多くの結婚相談所では交際中の性交渉は禁じられています。そのリスクを考えれば当然ですが、にも関わらず相手の求めるまま、あるいは自分の欲望のまま体の関係を持ってしまう人も中にはいるようです。トラブルの原因になりかねないだけなく、中には体目的で婚活をしている(フリをしている)悪徳な人もいますから、安易に相手の要望に応じてはいけません。

事前に気をつけること

しかし結婚を前提にしている男女にとって、肉体関係が生まれるのはごくごく自然なこと。だから無下には断れないし、あまり拒否して不快感を与えてしまうのも嫌だし・・・と悩んでしまう人もいるでしょう。ですが、相手に求められてきたときこそ相手の本気度を見極める判定のチャンスといえます。体目的なら断った時点であなたから離れていくでしょうし、本当にあなたに愛情を持っているのなら納得してくれるはずです。

トラブルの対処法

体を求められたらキッパリ「NO」と伝えましょう。良識のある人なら「規約で決められているから」と言えばわかってくれます。断ったことで相手の態度に不審な点があれば相談所に一報を入れるべきかもしれません。気を付けていても大きなトラブルにしまったときは1人で抱え込まず、相談所に仲裁を頼みましょう。

結婚相談所のトラブルの例【紹介相手が原因のケース】

しかし自分がどれだけ気を付けていても、相手のミスや悪意によって避けがたいトラブルに遭遇してしまうこともあります。具体的には下記のような事例があります。

相手に会えない

何らかの事情によりお見合い相手が待ち合わせ場所に来ない、というケースがあります。事務的な確認ミスや交通機関の乱れ、不測の事態など様々な原因が考えられますが、中には待ち合わせ場所に行ったものの事前に見ていたお見合い写真と相手のイメージが違ったために声がかけられなかったというパターンも事例として挙げられます。

事前に気をつけること

プロのカメラマンにお願いして撮ってもらう場合、とてもキレイな仕上がりになることが多いです。しかしそれが実際の自分とあまりにかけ離れていては上記のようなトラブルを起こしかねませんから、服装やメイクを可能な限り写真のイメージに近づける努力が必要です。もしくは自分の写真は自分で選ばずに、友人や家族に選んでもらうというのも1つの手段です。

トラブルの対処法

事前にいろいろと気を付けていても、待ち合わせ場所に相手が現れない!という事態に陥ってしまった場合は1人で解決しようとせず、相談所の担当者に相談しましょう。相手の連絡先はわかっているわけですから、単純なミスによる遅刻なのか、何か理由があって来られなくなってしまったのか、など相手の真意を確かめることができるはずです。

虚偽のプロフィールに騙される

結婚相談所の入会時には個人情報の登録、そしてそれを証明する書類を提出することが多いためプロフィールの虚偽記載は基本的には起こらないはずです。しかしそれでもチェックの目をかいくぐり嘘のプロフィールで登録され、それに騙されて会ってしまうケースがあるようです。デートを重ねていくうちにその嘘に気付けたとしても、それまでの時間やお金は戻ってこないことを考えると憤りを感じますよね。

事前に気をつけること

虚偽の記載を許してしまった結婚相談所にももちろん落ち度はあります。このような事態を避けるためにも相談所選びも慎重に行う必要がありますね。また、「世の中にはいろいろな人がいる」ということを頭に入れ、紹介されたお相手を自分自身の目で見極めるという意識も重要です。紹介してくれたから良い人だろう、という思い込みは相手を見る目を曇らせてしまいますから、気を付けたいポイントです。

トラブルの対処法

プロフィールの虚偽がわかった時点で、まずはその嘘を許せるのかどうか?という自問をしてみましょう。「虚偽」といっても、小さな“見栄”で済ませられるものから詐欺と言われても仕方ないようなものまでいろいろとあります。後者の場合は問答無用で悪質なケースとして相談所に一報入れるべきですが、すでに相手に愛着があれば、許しても良いと思えるような「カワイイ嘘」もあるかもしれません。

結婚相談所のトラブルの例【結婚相談所が原因のケース】

結婚相談所は本来なら相談者に寄り添い、悩みや希望を相談しながら結婚への道筋を導いてあげるべき存在です。しかし残念ながらそれがきちんとできていない相談所もあり、トラブルを引き起こしてしまっています。

事前の説明なく追加料金が発生する

登録料や会費だけでなく、お見合い写真の更新料やパーティーの参加費用など、結婚相談所に必要な費用は多岐にわたります。悪質な業者の場合、これらの費用が事前の説明なしに、突然発生し利用者を困惑させるケースがあるようです。あるいは事前に説明された金額と異なる請求額だった、という事例もありますので、請求の明細は詳らかにする必要があります。

事前に気をつけること

費用に関する書類にはきっちり目を通し、不明な点はしっかりと質問をして「なぜその費用が必要なのか」を明らかにしておきましょう。やましいことがないのなら結婚相談所もしっかりとこちらの納得がいくまで質問に答えてくれるでしょうし、何か不審な点があればその時点でその相談所とは縁を切るという選択もできます。

トラブルの対処

気をつけていても、不親切な結婚相談所に出会わない可能性はゼロではありません。もし相談所との間でトラブルが起きてしまったら、信頼できる第三者機関に相談しましょう。具体的には国民センターや消費生活センターといった相談窓口です。クーリングオフ制度など利用者に役立つ情報を事細かに教えてくれるでしょう。

相手が紹介されない

入会・登録を済ませたのに、1ヶ月以上も相手が紹介されない、あるいはお見合いのセッティングをされても相手の都合など理由をつけてお見合いが実施されないというケースもあります。もちろん、希望に合う人がなかなかおらずマッチングが難しいということもあるでしょうが、それでも“プロ”ですから、期待されるサービスを提供しないというのは信用度にかかわりますよね。

事前に気をつけること

まずは担当者と事前に打ち合わせを重ねておくことが重要です。担当者がきちんと親身になって話を聞いてくれる人であれば、例え100%希望に合う人がいなくてもいろいろな提案をしてくれることでしょう。話をしていく中で担当者に熱意や誠意が感じられない、と思えば担当者変更の申請もできますし、それに応じられないような結婚相談所なら問題です。

トラブルの対処法

こちらがきちんと費用を支払っているのにも関わらず、希望するサービスが受けられない場合はクーリングオフ制度を使って契約や申し込みの撤回を無条件に行うことができます。クーリングオフには期限がありますので、何か怪しいと感じたら早めに対処する事をオススメします。クーリングオフの期間が過ぎてしまっても、消費生活センターや国民センターを介して返金の交渉をすることもできます。

トラブルに合わないための結婚相談所を選ぶポイント

結婚相談所にまつわるトラブルや問題はいろいろとあり、それらを避けるためには信頼のできる結婚相談所を選ぶ必要があります。入会する前に知っておきたい、結婚相談所を見極めるポイントをご紹介します。

連盟や団体への登録

結婚相談所は数多くありますが、そのまとめ役となる連盟や団体もいくつか存在します。具体的には40年以上の実績を持つ日本仲人連盟や日本ブライダル連盟、全国2,000社以上が加盟している日本結婚相談協会などがあります。またお客様のニーズや相談に応え、信頼できると認められる結婚相談所に発行される「優良結婚相談所認定」という認定制度もあります。このように会社の外から何らかの認定を受けているかどうか、というのが相談所選びの1つの指標となるでしょう。

個人情報保護方針の記載

ホームページやパンフレットなどに「個人情報保護方針」の記載があるかどうか、というのもチェックすべきポイントです。結婚相談所には氏名や生年月日をはじめ、住所や経歴、趣味・嗜好など個人を特定できる情報が山のように集まっています。結婚相談所はそれらをしっかり管理し、間違っても漏洩のないように守らなければならず、個人情報保護方針の記載は義務でもあります。

トラブル回避のポイントとは

真剣に結婚を考えている人にとって、紹介から結婚に至るまで細々としたフォローをしてくれる結婚相談所は強い味方だといえます。しかしこれまで見てきたように、相談所にまつわるトラブルは色々と報告されており残念ながら嫌な目に遭ってしまったという人も少なくありません。望まないトラブルを避けるためにも、それぞれのポイントを確認しておきましょう。

入会者自身が原因の結婚相談所トラブルの場合

入会者自身のうっかりミスや確認漏れによってトラブルが起きてしまうこともゼロではありません。人生の伴侶を探す、という大仕事ですから、緊張したり気分が舞い上がってしまったりということは誰にでも起こりうることです。冷静に、しっかり担当員の説明に耳を傾け、あるいは自分で説明書を読んで「あれっ!?」という事態にならないよう備えておきましょう。

紹介相手が原因の結婚相談所トラブルの場合

せっかくお見合いをしたものの、相手のせいでトラブルに巻き込まれてしまうということもあります。世の中には色々な人がいますから、中には結婚相手を探す以外の目的で相談所に登録している人もいるかもしれません。そのため、信頼できる結婚相談所からの紹介であっても最終的には自分の目で、自分の感覚で判断するという意識が必要です。

結婚相談所が原因の結婚相談所トラブルの場合

利用者から不正にお金を巻き上げようと、悪意を持って存在している結婚相談所も少なからずあるようです。入会する前にはその相談所が本当に信頼できるのか?というのを様々な観点から判断して選びましょう。もし問題が起きてしまったときには1人で悩まず第三者機関に相談するのが賢明です。

大事なのは見極めること!

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結婚をしたい!と思う人にとって効率よくパートナーを探せる結婚相談所。様々なトラブル事例を見てきましたが、もちろん実績があり信頼のできる結婚相談所も数多くあります。過度に怖がってご縁を逃すのは勿体無いですから、まずは話を聞いてみて、いろいろと比較検討をしてみてはいかがでしょうか。

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