どんなに大好きな相手でも、恋愛をするとお別れは避けられないものです。お互いに納得したうえで円満にお別れをすることもあれば、失恋という形で別れることもあるでしょう。失恋のあとは無気力になったり自暴自棄になったりして、平常心を保つのが難しくなってしまいます。そこで、失恋の傷を癒してくれる名言や、失恋から立ち直るきっかけになる名言を紹介します。
辛いのは確かだけど!失恋は素晴らしいこと
失恋によるダメージは、時に自信や生きていく気力さえも奪い取っていきます。自分でも「別れて正解!」と思えるような状況ならまだ諦めがつきますが、楽しい思い出が多ければ多いほど、心の傷はいつまで経っても癒えることがありません。「こんな思いをするならあの人に出会わなければよかった」「好きにならなければよかった」と後悔することもあるでしょう。しかし、失恋した経験は自分にとってマイナスにしか働かないとは限りません。失恋をしたからこそ得るものや、学べることもあります。
「誰かを愛して誰かを失った人は、何も失っていない人よりも美しい」(映画『イルマーレ』)
こちらは2000年に公開された韓国映画『イルマーレ』より、主人公のひとりであるソンヒョンの言葉です。『イルマーレ』はソンヒョンとウンジュという、違う時代に生きる2人の主人公が登場するラブロマンスです。2006年にハリウッドでもキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロック主演でリメイクされています。ストーリーは1997年、海辺に建つ一軒家「イルマーレ」に引っ越してきたソンヒョンのもとへ、不思議な手紙が届くところから始まります。差出人はウンジュという、2年後の未来である1999年に「イルマーレ」に住んでいるという女性からのものでした。「イルマーレ」の郵便受けを通じて、2人の主人公は2年という歳月を超えて文通を始めます。
手紙の中でウンジュは、元カレへの未練が断ち切れず、苦しい胸の内をソンヒョンへ告白します。そんなウンジュに対して、ソンヒョンが贈ったのが「誰かを愛して誰かを失った人は、何も失っていない人よりも美しい」という言葉です。失恋をしてしまうと、未来への希望や幸福感は消え失せ、食事も喉を通らなくなってしまいます。「こんな自分を愛してくれる人なんて、もう現れない気がする」という絶望的な考えにとらわれ、新しい恋に踏み出す勇気ももてなくなってしまうでしょう。しかし、失うものがどれだけ多くとも、そこまで傷付くことができるほど誰かを愛したという事実は残るのです。痛みをともなうほどの恋愛経験は、あとになってから必ずその人を輝かせる魅力となります。失恋で自信をなくしてしまったときや、これから恋愛で幸せになれるのか不安になったときに思い出してみましょう。
もう一つ紹介したいのが、イギリスの小説家であるウィリアム・M・サッカレーの言葉です。
「愛してその人を得ることは最上である… 愛してその人を失うことはその次によい」(ウィリアム・M・サッカレー)
愛した人と結ばれることは、言うまでもなく最高に幸せなことです。しかし、たとえ愛した人を失ったり、別れることになったとしても、誰かを深く愛することができたという事実は、かけがえのない財産となります。サッカレーは幼い頃に父親を亡くし、母親はかつての恋人と再婚、さらにサッカレー自身も結婚後、妻が精神を病んでしまうなど、波乱万丈な人生を歩んできました。愛は必ずしも報われるとは限りませんが、見返りを求めず愛情を注ぎ続ける行為は人を大きく成長させてくれます。そのことを身をもって知っていたサッカレーだからこそ言える、説得力のある名言です。
出典:失恋はただ悲しいだけではないことを、韓国映画『イルマーレ』がおしえてくれる(https://ginza-calla.jp/column/02/column-2462.html)
辛くても頑張る!パワーが湧き出る名言
失恋をしてから気力も自信もなくしてしまったという人や、仕事にも勉強にも身が入らなくなってしまったという人もいるでしょう。気分転換のために友達と遊びに行く気にもなれず、一人でくよくよと悩んでしまうこともあるかもしれません。そんなときには心の傷を癒すだけでなく、「具体的にどうすればいいのか」という指針を与えてくれる、パワフルで実践的な名言から元気をもらいましょう。
「カネがなくてもくよくよするな。他人に一時預けていると思え。いずれ自分のところに回ってくる。女もそうだ」(高田純次)
日本一のテキトー男と言われるタレントの高田純次さんですが、実は自身の所属事務所の社長という意外な一面もあります。しかし、努力している自分を主張したり、辛い思いをしても頑張っている姿を見せたりすることはありません。それは、「今が辛くてもいずれ何とかなる」という前向きで楽観的な考え方に基づいた生き方をしているからです。ポジティブな姿勢は自分自身を明るくするだけでなく、周りの人にも安心感を与えます。いつでも無気力だったり、暗い表情ばかりしていたりすると、知らず知らずのうちに人を遠ざけてしまうでしょう。新しい恋愛のチャンスまで逃してしまっている可能性もあります。辛い状況の中にあっても、少しでも楽しく生きようと行動していれば、自分自身はもちろん、周りにいる人も明るく元気になってきます。普段から頑張りすぎてしまう人やすぐに不安になってしまう人ほど、高田純次さんの気楽で「テキトー」な姿勢を見習うと、人生が今よりも楽しく、生きやすくなるかもしれません。
さらに、大正から昭和初期にかけて活躍した文豪である芥川龍之介も、こんな名言を残しています。
「われわれを恋愛から救うのは理性よりも多忙である」(芥川龍之介)
恋愛感情は理性でコントロールできるものでありません。「失恋したからといって全てを失ったわけではない」「この先に良い出会いがあるかもしれない」と、どれだけ理屈で理解していても、気持ちは落ち込んでしまいます。そんなときには考えるのをやめて、ひたすら目の前の仕事や趣味に打ち込むことで、失恋について思い悩む暇を与えないのもひとつの方法です。「私には幸せな恋愛はできないから、これからは仕事に生きる」というほど極端に考える必要はありません。しかし、「悲しくて何にもやる気が起きない」という状態は、できるだけ早く脱出しなければいけません。仕事でしっかりと成果をあげて、評価や報酬といったわかりやすい形で報われれば、自信の回復にもつながります。
また次の恋愛がやってくるはず!
仕事や趣味ののめり込むのも良いけれど、どうしても幸せな恋愛を諦めきれない人や、ふとした瞬間に過去の思い出が頭をよぎってしまい、なかなか忘れられないという人もいるでしょう。そんなときには勇気を出して新しい恋を始めることで、失恋の傷が癒えることもあります。
「恋は、やがて他の恋によって癒される」ジョン・ドライデン(英国の詩人、劇作家 / 1631~1700)
こちらは17世紀のイギリスで活躍した詩人であり劇作家、文芸評論家でもあるジョン・ドライデンの名言です。どんなに夢中になって恋した相手だとしても、関係が途切れたということは、それ以上相手にしがみついても一緒にいられる未来はないということです。失恋をしたばかりのときは悲しい気持ちが強すぎて、相手を忘れられる日が来るとは思えないかもしれません。しかし、別れが避けられないのと同じように、新たな出会いも必ず訪れます。過去の思い出にばかりとらわれず、前向きに出会いを探し続ければ、いずれ失恋の傷を癒してくれるパートナーとも巡りあえるはずです。
それでもやっぱり次の恋愛を始める勇気が持てないという人は、アメリカの女優メイ・ウエストの名言を思い出してみましょう。
「あなたを捨てた男のためなんかに泣いては駄目。次の男があなたの笑顔に恋するかもしれないでしょ」「Don’t cry for a man who’s left you – the next one may fall for your smile.」メイ・ウエスト(米国の女優 / 1893~1980)
メイ・ウエストは1920年代から1930年代にかけて活躍した女優です。セックス・シンボルと呼ばれるほど容姿に恵まれた彼女ですが、自ら舞台の脚本を書くなど、演技の才能だけでなく文才にも恵まれた女性でした。女優であり、数々の名言を残すほど聡明な彼女だからこそ、笑顔の価値や、人を惹きつける表情を知り尽くしていたとしても不思議ではありません。早く失恋の傷を癒したい、今度こそ幸せな恋愛をしたいと強く望んでいる人は、まずは異性を引き寄せるような魅力的な笑顔を練習してみましょう。
失恋が心を豊かにする
失恋をすると、恋愛に夢中になっているときには見えなかったことが見えてくることもあります。失恋なんてマイナスの要素しかないと思われがちですが、きちんと失恋を乗り越えて人生の糧にすれば、次の恋愛では本当に長続きするパートナーと出会えるでしょう。もしも失恋したという事実から目を逸らし続けてしまったら、失恋を通して経験したことを次の恋愛に活かすこともできず、ただ辛い思い出というだけで終わってしまいます。
「失敗しなくちゃ、成功はしないわよ」(ココ・シャネル)
これは20世紀を代表するデザイナーであり、高級ファッションブランド「シャネル」の生みの親であるココ・シャネルの言葉です。この言葉は恋愛に限らず、仕事など人生の全てに通じる名言と言えるでしょう。ココ・シャネルは幼少時代を孤児院で過ごし、成長してからはキャバレーで歌手として働きながら、ようやく自分のブランドを立ち上げました。起業してからも、決して順風満帆であったわけではありません。批判や失敗を恐れず、自分の信じる美を追求し続けたからこそ、デザイナーとして揺るぎない地位を確立するに至ったのです。第二次世界大戦中に引退宣言をしたものの、70歳を過ぎてからファッション業界に返り咲いたという経歴からも、シャネルの不屈の精神がうかがえます。
もう一つ紹介したい名言は、ハードボイルド色の強いストーリーから主に大人の支持を集めているアニメ「ルパン三世」の主人公、ルパン三世の言葉です。
「裏切りは女のアクセサリーみたいなもんさ、いちいち気にしてちゃ女を愛せるわけがないぜ」(ルパン三世)
こちらは男性目線のセリフですが、恋愛において嘘をつかれたり裏切られたりすることは、女性にも起こり得ることです。裏切られることを恐れていつまでも前に進めなかったり、立ち止まったりしていては、幸せな恋愛や出会いのチャンスを掴むこともできません。失恋してしまったという経験も、次の恋愛へつながる貴重な財産です。「今回の恋愛は残念な結果に終わってしまったけれど、ちゃんと乗り超えられた自分は大丈夫。今回の経験から学んだことは、きっと次の恋愛で役立つはず」と前向きに捉えることも大切です。
辛くてたまらない!でも時間が解決してくれる
失恋の辛さで頭がいっぱいになっている間は、この先ずっと苦しいままだったらどうしよう、と不安になってしまうこともあります。しかし、どんなに深く心が傷付いたとしても、永遠に苦しみが続くわけではありません。失恋の痛みは時間が経つにつれて次第にやわらいでいきます。
「思い出が悲しいのではない。思い出を美化するから、悲しいのだ」(秋元康)
こちらは作詞家であり、プロデューサーとしても活躍している秋元康さんの言葉です。どんなに楽しい思い出も、失恋をして悲しい気持ちになっているときには、悲しい思い出のように思えてしまいます。しかし、時間が経てば良い思い出は良い思い出のまま、心の中にしまっておけるようになります。たとえ失恋という結果に終わっても、好きだった相手に対して「素敵な思い出をありがとう」と素直に感謝できるようになる頃には、失恋の傷はほとんど癒えているはずです。
「別れたあとの男と女は思い出を分かちあう」(マルセル・アシャール)
もう一つの名言は、フランスの映画監督であり、劇作家でもあるマルセル・アシャールが残した言葉です。別れてしまったあとも、夢中で恋愛をしていた頃の思い出はかけがえのない宝物です。しかも、同じ思い出を分かちあえるのは別れた恋人同士だけで、他の誰とも共有できません。そう考えると、失恋した記憶さえも美しく、ロマンティックなもののように捉えることができます。
ペアーズで新しい恋を見つけよう
新しい恋をして失恋の傷を癒したい、今度こそ幸せな恋愛をしたいという人は、ペアーズに登録してみるのも一つの方法です。会員登録数が多いペアーズなら、好みの異性や趣味の合う異性も見つけやすく、出会いのチャンスが広がります。忙しくてなかなか出会いを探しに行けないという人や、身近にピンと来る人が現れないという人も、ぜひペアーズを活用して、出会いを探してみましょう。