好きな人に告白をしたとき、「考えさせて」と言われるのは非常に複雑な気持ちにさせられるでしょう。しかし、言う側にもさまざまな事情があると考えられます。ここでは、告白に「考えさせて」と返す心理について解説していきます。
理由が知りたい!保留=お断りなの?
愛を告白するのは、男女を問わず勇気がいる行動です。受け入れられたらもちろん幸せですが、たとえ断られたとしても真剣に告白したのなら踏ん切りをつけられるでしょう。それにもかかわらず、「考えさせて」と言われるのは肩すかしをくらったような気分になります。また、どれくらいの期間「考える」つもりなのかもわかりませんし、そもそも「OKになる可能性があるのか」も気になります。せっかく告白したのにモヤモヤした気分のまま、また長い時間を過ごさなければいけない人は少なくありません。
しかし、一概に「考えさせて」と言われれば「OKになりやすい」とも「なりにくい」とも断定できないのが現実です。なぜなら、「考えさせて」という心理にはそれぞれの理由があり、事情がまったく異なるからです。たとえば、「本気で悩んでいる」ケースも珍しくありません。告白を受け入れるべきか、心から判断がつかないので時間を欲しがる人はいます。また、「とりあえず時間を置きたい」というパターンも考えられます。告白されたときの勢いで了承してしまい、後悔したくないと発想しての行動です。告白側と同じく、された側も真面目に悩んでくれることはありえるのです。
ただし、特に「断る理由」も「受け入れる理由」もないときもまた、「考えさせて」と言われる可能性があります。告白をどのように対応するにせよ、2人の関係性は大きく変わります。即答できるほど相手にしっかりした感情があればいいのですが、「自分でもよく分からない」のなら時間を置きたいと考えるのは自然でしょう。適当に答えて、2人の関係性を良からぬ方向へ変化させたくないからです。また、相手のことは嫌いでなくても「恋愛をする気分になれない」人は、「考えさせて」と言って自分の気持ちを確かめようとします。
「考えさせて」と言われたからには、無理やり「今すぐ返事を聞かせて」とは返せません。その場で答えてもらったとしても、後から「やっぱり本当の気持ちじゃなかった」として真逆の返事をさせる恐れがあるからです。相手が望むだけの時間を与え、耐えられる限りは待ってあげるのが理想的な対応です。告白した側にとってはつらい時間が訪れますが、辛抱強く返事が来るのを期待しましょう。そして、どんな答えが来ても寛大に受け止められるだけの心の強さを持ちたいところです。
今までの関係を崩したくない!
相手から告白をされ、返事を保留にするのは「関係性を壊したくない」という理由が挙げられます。特に、付き合いの長い男女ではよくあるケースです。もしも友人関係が恋愛関係に変わってしまうと、途端にうまくいかなくなる可能性も考えられます。また、恋愛関係には終わりが訪れることもありますが、友人関係なら生涯つき合えるかもしれません。一方、すぐに告白を拒絶すると積み上げてきた友人関係が崩れ去る場合もあります。「考えさせて」の言葉の奥には、相手を大切に思うからこその葛藤が隠されているのです。
「大切に思っているからには恋愛関係になってもいいのではないか」と思う人もいるでしょう。しかし、長く友人関係を続けてきて、相手を恋愛対象として見られるかどうかは不安になるところです。親しみがわきすぎていて、恋人らしいロマンティックな雰囲気に耐えられないかもしれません。また、友人として距離が近くなりすぎ、緊張感を持てなくなるカップルもいるでしょう。ただし、それだけ「お互いを知り尽くしている」からこそ、恋人としても成功する可能性は捨てきれません。だから、告白の「保留」につながるのです。
代わりがきかないほど仲がいい友人だったのに、いざ告白してみると「考えさせて」と返されるパターンもありがちです。こうした例で「考えさせて」という心理は、「仲が良いからこそ」に尽きます。あまりにも友人関係がしっくりきていたために、恋人関係に切り替えられなくなる男女がいます。むしろ、「恋愛対象」ではなかったから、親友になれたといえるでしょう。親友からの告白に戸惑うがあまり、思わず保留にするケースは後を絶ちません。
そして、「恋愛関係」と「友人関係」を天秤にかける時間をもらうため、「考えさせて」という人もいます。もしも友人と恋人になってしまったら、「異性の友人を1人失う」ことを意味します。異性の立場から、悩みや不安を聞いてくれる友人は貴重な存在です。人によっては、「恋人になるより、友人関係を続けたい」と思うでしょう。友人関係が心地いいほど、それを壊しかねない「告白」への返事は先延ばしにされるのです。友人として唯一無二だった相手と、必ずしも恋人になれるとは限らないとはいえるでしょう。
本当はOKなのに焦らしている場合も
告白された側が「考えさせて」を口にするとき、常に答えを迷っているわけではありません。その場で受け入れてもいいのに、あえて時間を置いているときがあります。考えられる理由はまず「いきなりすぎてびっくりしてしまった」ことが挙げられるでしょう。勢いに任せての告白だと、相手にも心の準備ができていないので、とっさに言葉が出てきません。そこで、思わず「考えさせて」と返してしまいます。ただし、最初に「驚き」が勝ってしまっただけで、時間が経ち「喜び」を感じられるようになれば、告白を受け入れてくれます。
「すぐに返事するのが照れくさかった」という心理も考えられます。告白に即答で「はい」と返すと、自分も相手のことを大好きだったとバレてしまうでしょう。シャイな性格の人だと、その場で了承するのが恥ずかしくなってしまい、とりあえず「考えさせて」と口にしがちです。しかし、このケースでもすでに心は決まっているために、恥ずかしがらず受け入れられるだけの時間を与えてあげれば、「OK」をもらえるはずです。
告白されたときに、相手を愛しく思う気持ちが強いと「考えさせて」が飛び出すこともあります。たとえば、告白をして返事を待っている人は、見方によるとかわいかったり、いじらしかったりするものです。自分がいつ返事をするかで一喜一憂している相手を、ずっと見てみたいと願う人は珍しくないでしょう。このタイプの人は、あえて断るような素振りを見せたり、返事をせがまれるほど先送りにしたりします。しかし、返事をするまでの態度でおおよそ「OKをもらえるはず」と見当がつくのは大きな特徴です。
告白を受け入れる準備はできていても、相手のアプローチに合格をあげられない人もいます。あまりにも告白がありふれていたり、熱意が伝わらなかったりすると、即答するのがしゃくに思えてくるのです。そこで、「考えさせて」と伝えることでさらなるアプローチを求めてきます。告白をしてOKをもらうまでのプロセスは、恋人関係のスタートとしてドラマティックでありたいところです。アプローチが足りなくて保留にされたときは、より熱く、気持ちが届くような告白フレーズをひねり出してみましょう。
ずばり!脈ありなの?
告白後、「考えさせて」と返されたとき、脈があるかどうかも分からないまま待たされるのは苦しい時間です。ただ、告白時の関係性、雰囲気からおおよその「脈」は予想できます。返事が来ても必要以上のショックを受けないためには、心構えを整えておきましょう。たとえば、脈ありのケースとしては、すでに友人関係として距離が縮まっていることが挙げられます。相手から深い話をされたり、2人きりで遊んだりする日常が続いているなら、「考えさせて」の後にもポジティブな結果が返ってきやすいでしょう。
親しい相手からの「考えさせて」では、告白した側を恋の相手としてOKなのか考えています。友人関係から恋愛関係に変わっても、仲良くやっていけるかどうかを確かめているのです。また、シビアに相手の価値を値踏みしているときもあります。ルックス、職業、年収など、パートナーに課すハードルが高い人は、勢いで告白を受け入れにくい傾向です。ただし、それでも人間的な相性がいい相手なら、最終的には「恋人としても合格」の太鼓判を押してくれるでしょう。なお、本当は好きなのにじらしている相手は、「考えている」時間にも好意的な素振りを見せてくるので、比較的返事は予想がつきやすいです。
問題は、脈なしの「考えさせて」を言われるケースです。脈なしなのに即答しないのは、相手を傷つけないための配慮でもあります。「告白をした人のことをよく知らない」とき、すぐに拒絶するには「気の毒」「かわいそう」という心理が働くため、「考えさせて」と言ってしまいがちです。ただし、ここでの「考えさせて」は社交辞令としての意味合いが強いため、よそよそしさが漂う傾向があります。告白された側の雰囲気をしっかり読み取り、期待しすぎないようにしましょう。
「告白を断りたくても、その場でうまく断れなかったこと」も、「考えさせて」と言われる原因です。手が込んだ告白などでは、その場で拒絶すると相手に恥をかかせてしまいます。そこで、あえて時間を置いてお互い冷静になってから正式に断りを入れるのは、一種の優しさです。また、人間関係の複雑さも即答できない一因です。「共通の友人が告白をした人を好き」などの背景があると、さまざまな事実関係を確認しなくてはいけないので、すぐには頭が働かないのです。
返事を待つ間にしてはいけないこととは
「考えさせて」と言われてから、返事が来るまでの間、好印象を相手に与えるようにしましょう。すでに答えが決まっていてあえて焦らしているケースはともかく、本気で相手が「考えている」ケースでは、待っている間の態度も相手に見られています。その期間の振る舞い次第で返事が良くなる可能性は残されているのです。
まず、「返事を急かす」「期限を無理に決める」などの行為はNGです。なかなか返事が来ない不安は当然ですが、相手も返事に迷い、苦しい時期を送っています。期限は相手に任せ、おおらかな気持ちで構えてあげましょう。告白を繰り返し行うこともおすすめできません。本人からすればアピールのつもりでも、相手にはプレッシャーに見えてきます。相手が「考えさせて」と言っている以上は結論が出る日を信じ、なるべく告白の話題は出さずに待つのが理想的です。
相手が「考えている」間に、2人でデートに出かけるのかは微妙な問題です。それでも、相手から誘われたり、前々から約束していたりする場合は行っても大丈夫でしょう。ただし、これまでのような単なる「遊び」ではなく、真剣な意味があるかもしれません。告白をされ、改めて「恋人候補」という目線で分析しようと考えているならば、気を引き締めてデートにのぞむ必要があります。プランから当日のファッション、会話の内容にも気を配り「自分と恋人になったらこんなにも楽しい」と印象づけましょう。
ただし、自分でアピールを口にするのは強引に見えるので、止めておきます。あくまで、相手から自然に好かれるよう心がけるのがコツです。しかし、こちらから無理にデートの約束を取り付けるのは賢明といえません。相手から連絡をしてこないのは、「今は顔を合わせられない」と思う事情があるからです。1人でじっくり悩みたい相手に、頻繁に連絡をするのは逆効果です。
そして、「どうせダメだ」とネガティブになり、落ち込むのも止めましょう。確かに、相手の反応で脈なしだと気づいてしまうときはあります。それでも、告白した側が一方的に落ち込み、態度を悪くするのは相手に失礼です。どんな答えが返ってきても、相手が自分のために悩んでくれたのは感謝すべきであり、素直に受け入れるようにしましょう。
ペアーズで恋の準備を始めよう
告白をして相手から「考えさせて」と言われ、さんざん待ったあげくに断られるのは非常にショックな事態です。もしもフラれてしまったら、新たな恋が傷口を癒してくれるでしょう。念頭に置きたいのは、「恋をしたい」という目的がはっきりしている異性と知り合うことです。「ペアーズ」なら、真剣に恋人を探している登録者ばかりなので、おすすめです。
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