婚活がうまくいかないアラサー男女のために、その原因を探り解決策を提案しています。ポイントはアラサーならではの強みを理解し表現すること、そして行動することです。失敗を恐れて行動しないのは世知に長けた30代らしくありません。20代以上に失敗を恐れない姿勢こそが、行き詰まった婚活の解決策となるでしょう。
アラサー婚活の現実は厳しい?
男女ともに初婚年齢は年々遅くなっています。厚生労働省の人口動態統計によると2001年には男性29.0歳、女性27.3歳だったものが、2014年には男性31.1歳、女性29.4歳と、男女ともにアラサーになってから結婚するのが当たり前の時代になってきました。そうはいっても、「アラサー婚活厳しい!」「結婚相手がいない!」という声が多いのもまた事実。結婚できるアラサーとそうでない人ではどのような違いがあるのでしょうか。「婚活厳しい!」「婚活やめた!」という声が、「婚活楽しい!」「婚活卒業!」に変わるように、婚活がうまくいかない人の共通点を探ってみましょう。
アラサー女性の婚活がうまくいかない理由
まずはアラサー女性の婚活が失敗する理由を探ってみます。20代のうちに若さでもてはやされた経験のある女性ほど、アラサーになっての婚活に失敗しがちです。その理由はどのあたりにあるのでしょうか。
高望みをしすぎる
結婚相手にある程度の条件を求めるのは当然のこと。ですが女性のほうが、男性に求める条件が多いようです。これまで男性からちやほやされてきた女性ほど、この傾向は強いといえそうです。男性と付き合っているときに「もっといい人がいるはず」と考え始めたら危険なサイン。逃した魚は大きいと、悔やんでも後の祭り。そのとき彼は別の人のものになっています。
仕事に一生懸命で自分磨きを怠ってきた
女性も当たり前のように仕事で活躍する時代になりました。仕事が楽しくて仕方がない女性も多いことでしょう。それ自体は非常に喜ばしいことです。とはいえ仕事もしたい、結婚して子供も産みたいと考えている女性にとっては、両者の両立はまだまだ難しい時代です。そもそも仕事に熱中しすぎて女性らしさも忘れてしまっては、結婚することすら困難になりかねません。これは男性にもいえることですが、ワーカホリックな人間は現代の結婚生活において居場所はないとわきまえておきましょう。仕事も恋愛も、子供の世話もうまくやっていける、バランス感覚を磨いておきたいものです。
自分が若い頃のままだと思っている
女性のとって若さは強力な武器。上手に使うことでたくさんの異性を虜にすることが可能です。ですが利用できる期間が限られているのが、この武器の大きな欠点。アラサー、それも30代を過ぎてまで若さを武器にしようというのは無理があります。アラサーになればなまくら刀はさっさとしまい、別の武器に切り替える必要が出てくるでしょう。このタイミングを見誤ってしまうと、いつまでも自分は若いままだと思っている、痛い人になってしまいます。
自分の「売り」をわかっていない
アラサー女性の中には、「自分は若くないからダメだ」と思っている人もいます。ですがこれは大きな間違い。20代の女性が若さを武器にするように、アラサーにはアラサーなりの武器があります。人生経験に基づいた包容力や、熟練の料理の腕前などは20代の小娘にはない強みです。逆にいうと、アラサーになると自分の強みや売りをわかっていないと婚活では苦戦することになります。もちろん売りがない状態では20代の若さの前に苦戦必至です。
積極的に行動しない
いつか理想の男性が、自分のもとに現れる…。そんな妄想をするのは20代までにしておきましょう。理想の異性が向こうからやってくるなんてことは、よほど容姿その他に恵まれた人か童話の中でしかありえません。白馬の王子様が迎えに来てくれる時代はとうの昔に終わりを告げています。アラサーにもなれば、あなた自身が白馬に乗って、王子様を探しに出かけるだけの積極性が必要でしょう。
アラサー男性の婚活がうまくいかない理由
女性の婚活がうまくいかない理由を見てきましたが、次にアラサー男性の婚活が失敗する理由を見てみましょう。男性の場合、そもそも結婚への一歩が踏み出せない人が多いようです。
「どうせ俺なんて…」と自分を卑下している
結婚できない男性に多いのが自分に自信がなく、自分を卑下するような態度をとるケースです。「どうせ俺なんて…」と自分自身に対して否定的な感情を持っており、その感情は婚活に失敗することで増幅され、更には相手への怨恨にまで発展することすらあります。ですが考えてみてください。自分に自信がない男性が異性から見て魅力的でしょうか。婚活を始めようと思ったのなら、まずは自分自身に自信を持つことから始めてみてはいかがでしょう。
趣味に没頭しすぎている
これも男性にありがちな理由です。結婚して子供ができると、自分だけの時間は少なくなってしまうもの。趣味に没頭している男性ほど時間を失うことを恐れて、結婚に消極的になりがちです。女性とデートするよりも趣味に打ち込んでいる方が楽しい。気持ちはわかりますが、結婚を真剣に考えるのであれば少し趣味から離れてみることも必要かもしれません。
異性の目を意識しなくなる
女性からモテたいと思わない男性はいません。20代の頃は自分なりにおしゃれをしたり、髪型を決めたりと異性の目を意識した言動を取っていた人も、アラサーになって相手がいないと途端にずぼらになることがよくあります。意識しなくなればたちまちだらしなくなりますし、そうなれば当然異性と出会う機会も失われます。一度陥った負のスパイラルから這い上がるのは困難であり、それがアラサーともなればなおさらでしょう。
さまざまな理由を挙げて言い訳する
「女性と遊ぶより一人の方が楽しい」「仕事が忙しくてそんな暇がない」「婚活なんてやっても無駄」…どれも虚しい言い訳です。もちろん結婚したくないと考えるのは自由ですが、少しでも結婚のことを意識しているのであれば、言い訳ほど見苦しいものはありません。あれこれ理由を並べて行動しないことを正当化するのは、30代前後の男性の言動としては幼稚すぎます。自分の心の中に少しでも真剣に結婚を考える気持ちがあるのなら、言い訳は胸にしまって、行動あるのみです。
積極的に行動しない
いつか理想の女性が、自分のもとに現れる…。10代の少女がするような妄想に、アラサー男性が浸ってはいませんか。30代にもなれば気づくべきです、自分はアイドルとは結婚できないし、可愛いお嫁さんが向こうからやってくることはない、と。アラサーだからこそ自分から行動を起こさなければ、チャンスはどんどんと遠ざかってしまいます。
婚活中の人が手遅れになる前に知っておくべきこと
ここまでアラサー男女の婚活がうまくいかない理由を探ってきました。ここからはアラサー男女が婚活で失敗しないために、知っておくべきことについて紹介します。
20代と30代の武器は違う
アラサーになったら最初に認識しておくべきことは、20代と30代とでは武器になるものが違うことでしょう。女性の場合特にそれは顕著で、これまで強力な武器であった若さは、アラサーになると頼りにすることはできません。男性の場合でも同じことがいえます。思い切った失敗が勇敢さや怖いもの知らずと捉えられていた時期は終わりを告げ、同じような失敗をしても先見の明のなさや熟慮不足を責められることになるでしょう。20代と同じ態度をとっていては評価されなくなるのが、アラサーであることを忘れないようにしたいものです。
若さの代わりに得たものは大きい
失ったものがあれば、得たものもあります。20代にはなかった人生経験によって、自分の中で豊かになったものを発見できる人、そのような人は婚活もきっとうまくいくでしょう。社会的な地位や年収といった見えやすいものだけでなく、寛容さや思慮深さなど外からでは評価しにくい部分でもよいのです。若さの代わりに得たものが一つでもあれば自信になります。そしてそのような自信は、知らずして滲み出るものであり、年相応のゆとりを相手に感じさせるものではないでしょうか。
妥協できる点は妥協することも大事
妥協を悪いことだと考えなくなるのも、年をとることの利点でしょう。自分の我を通すばかりが人生ではありません。あるときは相手を立て、また別のときには自分を立ててもらう。そうすることで人生や社会がうまく回っていくことを、アラサーにもなれば学べているはず。婚活も例外ではありません。条件ばかりでがんじがらめになるのではなく、妥協できるところは妥協するのも大切ではないでしょうか。
待っていては理想の相手は現れない
何度も繰り返していることですが、理想の相手が待っていたら現れた、なんてことはまずあり得ません。もちろん可能性はゼロではありませんが、天文学的な数字であることは間違いないでしょう。新しい星を見つける可能性にかけるよりも、地に足をつけて自分と一緒に歩いてくれる異性を探しに行きましょう。
30代だからこそ失敗を恐れない
行動に失敗はつきものです。20代は失敗して学ぶもの、30代はその経験を活かすものと思っていませんか。確かにその考えも間違いではありません。ですが30代になっても失敗はするものです。ただし30代になれば、失敗からの立ち直り方がうまくなっているはず。素早く立ち直れる30代だからこそ、失敗を恐れずどんどん前に進んで行く勇気が必要です。
婚活中の人におすすめな婚活方法は?
最後にアラサーの男女にオススメする婚活方法を紹介します。今回紹介するどの方法にもメリットとデメリットがありますから、特徴をきちんと見極めて、自分にあった方法で婚活しましょう。
婚活パーティー
婚活といえば今や一番に思い浮かぶのが婚活パーティーでしょうか。結婚相談所が主催するものから街コンまで、その種類は実に様々です。
メリット
一番のメリットは一度にたくさんの異性に出会えること。相手がたくさんいますから、自分の理想に近い人に出会える確率もぐっと高まります。パーティー自体も趣向を凝らしたものが多く、一緒に楽しむことで自然と仲が深まる仕組みが取り入れられているのも嬉しいところです。
デメリット
相手がたくさんいるということは、裏を返せばライバルも多いということ。並みいるライバルを蹴落として、自分をアピールする必要があります。ライバルに勝つことに熱心になりすぎて、その姿に相手はドン引き…なんてことにならないように要注意。
結婚相談所
昔ながらの結婚相談所は婚活のスタンダード。王道であり、成功率の高さが大きな魅力として唄われています。
メリット
結婚相談所にやって来る男女の多くは、他の婚活スタイルと比べても結婚に真剣な人が多いようです。その分婚姻が成立しやすく、どの結婚相談所も成婚率を競い合っています。
デメリット
結婚相談所のデメリットとしては、他の方法に比べて費用がかかる点が挙げられます。一回のお見合いごとに費用が必要であったり、月会費が高額だったりと、続けるためのハードルが他の婚活スタイルに比べて高めです。
婚活サイト
最後に近年注目を集めている婚活サイトについて見てみましょう。
メリット
婚活サイトのメリットはたくさんあります。スマホやパソコンから気軽に登録して始められること、料金が安価で、使いやすいこと。それに条件検索によって自分の条件にあった人が見つけやすいことなどが挙げられます。
デメリット
デメリットはメリットの裏返しになります。安くて簡単に始められるため結婚を真剣に考えていない人の利用も多いこと。安全性や信頼性に問題があり、出会いに至らないケースが多いことなどです。後者に関しては信頼できるサイトを利用することで解決することが可能です。婚活サイトはサイト選びが非常に重要な要素となるでしょう。
出会いは自分で見つける時代…
アラサーの婚活は本当に厳しいのか、アラサー男女が置かれている状況やその心理など様々な方面から考えてみました。確かに20代と比べるとアラサーの婚活は困難が伴うかもしれません。ですが現代の平均的日本人はアラサーになって初婚を経験しているのも事実です。結婚できる人とそうでない人の違い、それは行動しているか否かといった当たり前の事柄に集約されるのではないでしょうか。白馬に乗った王子様・お姫様をお城で待つ時代は終わりました。今は自ら馬に跨って、相手を探しに出かける時代。馬に乗って駆け出せば、景色も視界も変わります。そうすればいつか手の中からすり抜けていったチャンスが形を変えて、目の前に現れるかもしれません。白い馬に跨った、自分自身の似姿となって…。