僕はよく、全国各地を取材で飛び回ります。
貧乏ヒマなしというやつなのですが、大体どの地域でも見晴らしの良い観光地とか、海沿い辺りに足を運ぶと、地元の男女が集う恋愛成就のメッカのようなエリアに出くわします。
見たことありませんか?
金網に男女の名前がマジックで記入された南京錠がびっしり掛かっている不思議な光景。
曰くそこの金網にこの南京錠を掛ければ、絶対に別れないというジンクスなんだそうですね。
■デートスポットは全国各地に存在している!
結論からいえば、南京錠を掛けたという事実の有無は関係なく、お互いが強く相手を思いやる気持ちさえあれば別れたりはしませんが、でもこういうジンクスを実践するカップルって可愛いですよね。
もしかすると、この日本のどこかには、実際に訪れるだけで別れにくくなる不思議な力を秘めたデートスポットもあるかもしれません。
関東で例をあげれば、東京大神宮はそういうご利益があると、ここ何十年の間に有名になってきましたよね。
寺社仏閣ってなんとなく訪れるだけで不思議なパワーを授かれるような気がします。
ただ、中にはそういう施設でありながら、カップルの仲を引き裂く悪い効果を持つという場所もあるようですね。
■なぜ井の頭公園はカップルが別れるジンクスの定番なの?
たとえば国内に無数に点在する寺社仏閣の中には、七福神の一人、弁財天を祀っている施設があります。
弁天様と呼ばれるこの神様、技芸の神として信奉を集めてきましたが、一方でカップルを見ると嫉妬する、なんて話があるんですね。
筆者の友人はこの弁才天を祀るお寺の跡取りだったのですが、実家住まいの間はとにかく女運が悪く、修行で奈良県に移住したときは、まるで人生が一変したかのようにモテたという経歴の持ち主です。
その後奥さんを連れて実家を継いだのですが、現在深刻な夫婦仲の悪化に頭を抱えています……。
さて、井の頭恩賜公園をご存知でしょうか? 春になれば桜が満開になる、都会の素敵なオアシスとして有名です。
ここには大きな池があって、ボートで散策することができるんですが、昔からこの井の頭公園を訪れたカップルは、その後ほどなく別れてしまうという噂が囁かれてきました。
その理由の候補としてあげられているのが、弁財天。
実はこの公園、嫉妬深いとされる弁財天を祀っているんです。
こういうジンクスが出回って有名になったのは、偶然多くのカップルの中で話題になっただけかもしれませんけど、もしかしたら本当に弁天様の嫉妬の力が強く作用していたから、という可能性も。
■おわりに
こんなことを書いていてアレですが、男女の不仲の原因なんてものはそれぞれに異なりますし、付き合った男女の9割は、いずれ結婚をすることなく別れてしまいます。
弁財天の祀られる公園に行っても行かなくても、大半のカップルは勝手に別れてしまうものです。
ただ、デートスポットにまつわるジンクスって、非常に面白いものが多いんですよね。
まだまだ沢山伝えたいお話がありますので、機会があればまたご紹介したいと思っています。