「ケンカのとき六法全書もってくるんです笑」東大卒の夫とオタクな妻の生活

30歳男性・30歳女性 東京
Ayumi
さん
  • 年齢:30歳(1988年6月生まれ)
  • 出身:東京都
  • 職業:専業主婦
  • 趣味:オタク活動(オタ活)
Taishi
さん
  • 年齢:30歳(1988年11月生まれ)
  • 出身:熊本県
  • 職業:会社員
  • 趣味:統計・分析


まずPairsを使い始めたきっかけを教えてください。

Taishi:僕は、最初はなんとなくですね。恋人を探す目的ではあったんですけど、サービスを探す時に一番最初に目についたのがPairsだったので、そこで始めてみました。

Ayumi:私は…うーん。言い方がアレなんですけど、飲み会のゲームで負けたのがきっかけで…笑

当時、3次元の男性になかなか興味が持てなくて、しかもシングルマザーだったので、周囲がいい相手を見つけろよ!と。マッチングサービスって怖いイメージだったんですけど、ゲームで負けたし酔ってたので、「じゃあやってみるか!」ってことで、それがきっかけですね笑

Taishi:翌日起きたら、たくさんいいねが来てて、すごいびっくりしたらしいです。酔っててよく覚えてないし、なんかやばいサイトに登録しちゃったんじゃないかって笑

実際に会ってみようと思ったきっかけは何でしたか?

Taishi:僕は彼女のプロフィール写真が気になったからですね。なんか彼女、当時のPairsだとあんまり見慣れない写真を設定していて、男性アニメキャラクターの広告と並んで撮ってる写真だったんですけど。

わざわざこれをプロフィール写真に設定するって、実際会ってみたらどんな人なんだろうって興味がありました。

Ayumi:そう?私はあれ、けっこういい写真だなって思って設定してたんだけど笑

私は基本、友達に相談しながら使ってたんですけど、そこで私好みの男性を探してくれるってなって、彼を見つけてくれて。彼、高学歴なのでいいねしても相手にされないんじゃないかなって思ったんですけど、すぐいいねが返ってきてやり取りが始まったんですよね。

会ったりするのは不安だったんですけど、友達に「行ってこいよ!」と言われて、ノリで会ってみることにしました。

ちなみに彼、やり取りがテキパキしていて、最初に会う約束をする時も「渋谷と池袋どっちがいい?」とか絶対に選択肢で聞いてくるんですよね。私はオタクなので、もちろんその時は聖地・池袋にしましたけど…笑

会ってみた時、お互いの印象はどうでしたか?

Ayumi:すごいマイペースで変な人だなって!まずデートに30分遅れてきたんですよ、ミーティングが長引いたってことで!

でも話の流れで仕事とかミーティングの話題を振ったら、守秘義務が〜とかってはぐらかしてくるし、荷物の中身も全然入ってないし、「こいつさては寝坊したな?」って笑

遅れてきて最初の挨拶も「あーごめん、遅れちゃった。ってかAyumiちゃんだよね?飯いこ、飯!」ってなんか軽くて。

でも私、自分勝手な人がめちゃくちゃ好きなんで、こんな身勝手な人が3次元に存在したんだって、むしろ感心してました笑

Taishi:僕は写真よりも可愛いなと思って、彼女の第一印象は良かったですよ!笑

一緒に住まれていますが、2人の生活ルールはありますか?

Taishi:それぞれ得意分野があるので、そこで担当する領域を分けていますね。僕は数字が得意なので、お金の管理周り担当。彼女は掃除とか家事が得意なので、そこをお願いしています。

Ayumi:よく作った料理に文句言われてケンカするとかって一般的にありますけど、彼は料理には絶対文句を言わないので、そういう揉め事はないですね。

ケンカしたりはするんですか?

Taishi:逆に料理以外はなんでもケンカしてます笑

Ayumi:私は現実的な考え方なんですけど、彼は理論的な考え方をするので、考え方の違いでよく揉めますね。夫婦喧嘩をすると、彼は六法全書だしてきたりするんですよ笑

一番最近ケンカした内容だと、彼いま司法試験の勉強をしてるんですけど、その勉強を全然やってないのに夏コミに出展しようとしてて、そこでケンカになりました。「せめて冬コミにしろ!」って。

Taishi:友人とゲーム分析をしたので、その研究結果をはやく発表したくて!結局、夏コミに向けて準備をしています。

どうやって仲直りしてるんですか?

Taishi:実は夫婦で同じソーシャルゲームをやってるんです。ゲーム内でフレンドだと援軍を贈り合えるシステムがあって、ケンカしたままだと「いいの?援軍あげないよ?」ってやり取りが発生します。

Ayumi:お互いに援軍が欲しいので、「悪かったごめん」ってなるんですよね。

休日は何をして過ごしているんですか?

Taishi:家で過ごすこともよくあるんですけど、近くのゲームセンターに行ってクレーンゲームで遊んだりしてますね。あとは子どもと一緒に公園に行ったり、スカイツリーに車とか電車のオモチャが充実しているお店があるので、そこに連れて行ったりですかね。基本的に、家族みんなで過ごすことが多いです。

Ayumi:あと私はコラボカフェに行ったりしますね。原宿とか池袋でやってるんですけど、好きなアニメの世界観に浸れるので、土曜日とかよく行ってるかも。

お互いのどういうところが好きだったり尊敬をしていますか?

Ayumi:頭が良くて、何でも突き詰めるところですかね。そこはもう一生勝てないなって思います。納得するまで調べるので、いろんなことに詳しいですし。あとは私の趣味に理解があるところ。オタク活動を休日にやっていても、そういう時間の使い方については尊重してくれています。

Taishi:家事に支障が出るくらいやってたら話は別ですけどね。実際そんなこともないし、打ち込める趣味があったほうが楽しいと思うので、好きにしてくれたら良いんじゃないかと思ってます。

僕は彼女の資料作りのセンスが良いなというか、尊敬しています。会社でプレゼンをする機会がよくあるんですけど、その時の資料を彼女にチェックしてもらうと、誰よりも適切なフィードバックをくれるんですよね。

だから彼女に資料を見せると、内容が整理されてすごく良いものになるので、すごく頼りにしていて。

Ayumi:私、別にパソコン作業が得意なわけじゃないんですよ。オタク活動の一環で、むかしアニメの設定資料集をよく読んでたんですけど、買いたくなる設定資料集ってどんなものなんだろうって研究をしたことがあって。

そうすると見やすい資料の傾向とかがわかってくるんですよね。それを彼の資料にも応用してるって感じです。私は人前でしゃべるのは苦手なので、魅力的でわかりやすい資料を作っておけば、喋りの方でカバーする必要ないじゃないですか。

Taishi:なんかPairsの話から逸れてきちゃってすみません笑

これからやってみたいこと、楽しみなことはありますか?

Ayumi:今は結婚式ですねー。ちょうど妊娠と重なったりして、実はまだできていないんですよ。

Taishi:ですね。彼女のご家族とも仲が良いので、はやく晴れ姿を見せてあげたいなと思います。

最後に、これからPairsを使う人にアドバイスがあれば教えてください。

Taishi:いいねをたくさん押して、なるべく早く誰かと会ってみたら良いんじゃないかなと思います。実はエクセルでメッセージの返信率とか管理してたんですけど、女性によってはたくさんいいねを貰っていて、メッセージが埋もれてやり取りが続かないんですよね。

最初は趣味とかの雑談もしてたんですけど、埋もれる方がリスクだなと思って、なるべく早く会う約束を取り付けるスタイルに変えました。メッセージの内容も、見たらすぐ返せるような短くて明確なものにしましたね。

あとPairsでどれだけいいねを貰っていても、結局会わないことには何もわからないじゃないですか?だから、色んな人に会えるようにランチとかカフェタイムとか、1時間って時間を決めて会っていました。飲みに行っちゃうと1時間じゃ済まないですからね。

人はたくさんいますから、1人に固執しないことが大事じゃないでしょうか。

Ayumi:私は長くやり取りを続けていると、飽きてくるタイプなのでテンポが良い人は記憶に残りましたね。あと共通の趣味の話を必要以上にし続けると、みんな同じ手段を使ってくるので、この人どんな人だっけ…と記憶に残りづらかったかな。

あともしPairsの本来の目的外のことをしている人がいたら、ちゃんと違反報告をすること。特に女性は自衛手段をちゃんと認識して、利用した方が良いんじゃなかなと思います。

それと、プロフィールに嘘の情報を書いている人。女性側はけっこう気づいてますよ笑

Taishi:実は僕も身長を少しだけ盛ってたんですけど、初めて会って早々に指摘されて、バレてました笑

Ayumi:身長もそうですけど、あとは職業とか年収とか。そういうソートをする女性は、実は会社情報についてめちゃくちゃ知識があったりするんで、素直にプロフィールを書くことをアドバイスしたいですね。

インタビュー:Saki Tomita
撮影・文:Shu Kayashima

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