干物女という言葉を聞くと、どのような女性を思い浮かびますか?
「楽な格好をしていて」「めんどくさがりで」「恋愛を放棄したような生活をしている」女性をイメージする方も多いのでは。
この記事では、干物女の特徴、干物女が恋愛できない理由、そして干物女から脱出する方法をご紹介します。
干物女とは
とある漫画がきっかけで広まった「干物女」という言葉。
まずは干物女とはどのような女性のことを言うのかをご紹介します。
干物女ってどういう意味?
干物女という言葉は、『ホタルノヒカリ』という漫画の主人公である雨宮蛍の腐女子ぶりを表現した造語です。
この主人公の腐女子ぶりとは、常に人目のない場所を好んで生活し、ごくごく少数の知人としか接点を持たず、色恋沙汰とは無縁の生活です。マニアとも言えるようなディープな趣味を持ち、仕事が終わると直帰で部屋にこもるような生活です。
この主人公のように、女性として干物のように乾いた生活をしている女性を「干物女」と呼ぶのです。
干物女の対義語は?
そんな色恋沙汰には無縁の干物女は最近どんどん増えてきているようです。
その一方で、逆を生きている女性もいます。
容姿端麗で快活、アクティブで男女問わず友人が多く、休日は数週間先まで予定でぎっしりという女性です。当然、色恋の移り変わりも激しく、人生経験が豊富です。
まさに干物女の対局にいる存在の女性のことを「素敵女子」と呼びます。
干物女の特徴
素敵女子と正反対な生態を持つ干物女。
干物女にはどのような特徴があるのでしょうか。
ここでは、干物女の特徴をご紹介します。
休日に楽な格好をすると干物女?
どうしても人と接してしまう平日の日中ですら人付き合いがほとんど少ない干物女です。休日はもっと人との接点がなくなります。
干物女がそう呼ばれる由縁は、この休日の過ごし方によるところが大きいようです。
部屋は布団を敷いたまま、パジャマなんてしゃれたものはなく部屋着のまま寝起きし、休日はそのまま過ごします。
もちろん化粧なんて必要ありません。だって誰にも会わないのですから。
ムダ毛の処理もせず、すっぴん・部屋着のままです。数少ない知人にすら会わない可能性があります。
本人も多祥恥ずかしいという思いはあるようですが、「誰とも会わない」と決めてかかっているので気が楽なのでしょう。
休日の過ごし方
干物女は、部屋着・すっぴんで休日をどのように過ごしているのでしょうか。
もちろん外出なんてしません。何とも言えない時間帯に部屋着のまま布団からのそっと出てきて休日が始まります。
布団はそのままでクタクタの部屋着は着替えたりしません。
家でごろごろマンガを読んだり、DVDを観たり、趣味に興じたり・・・そんな生活をしています。
冬など寒い時期は布団から出ないまま1日が過ぎることもあるのです。
基本休日は家でごろごろ、一歩も外には出てこないのです。
カバンの中が汚いと干物女?
これだけでも十分干物女がいかにグダグダしているかが分かります。
確かに誰にも見られていませんし、迷惑をかけているわけでもありません。そういう意味ではこれも1つと考えることもできるでしょう。
しかし、こういうだらしない部分は思わぬところで周囲の人間にばれてしまうのです。
その1つが「カバン」です。
干物女は基本的に見た目を気にしないので、外出時だけ気を付けようとしても至る所に穴があります。
カバンの中は小物が乱雑に突っ込まれているだけで、整理整頓とは程遠い様子です。何もかも散らかった状態ですが、本人は気にしていません。
カバンの中は見られていないと思っているでしょうし、乱雑だろうが何だろうが、中に入っていることは確かなのですから。
合コンを100%断る
そんな干物女にも手を差し伸べようとする素敵女子(干物女と対局にいる女性)がいるのです。
こういう女性は悪気もなく干物女を合コンなどに誘います。
万が一にも干物女を「いいね」と言ってくれる男性が参加しているとしても、干物女の返事は「NO」なのです。
基本的に自分に自信がない干物女は合コンに行っても自分がその場で浮いてしまうことを察しています。
「だったら家にいたい」と思うのは当然のことかもしれません。だから干物女はどんな状況であっても合コンにはいくら誘っても来ないのです。
「めんどくさい」が口癖になったら干物女?
干物女はすべて自分の物差しで行動してしまいます。
誰に何と言われようが、とりあえず今はそれで生活できているからです。
そのため、よかれと思ってしたアドバイスも、干物女にとってペースが乱れるようなことであればすぐに「めんどくさいなぁ」という感情が沸いてきてしまうのです。
基本的に小心者なので、それを相手に聞こえるように口に出すことはしませんが、部屋に1人でこもっているときにはしょっちゅう「めんどくさい」を連呼しているでしょう。
喉が渇いたから飲み物を取りに行こう・・・めんどくさいなぁ
冷えたからトイレに行ってこよう・・・めんどくさいなぁ
何度も連呼していると実際にそのような人間に近づいてしまうと言います。発言にはくれぐれもご注意を。
美容に無頓着
干物女は周りにバレなければ手を抜いてもいいと考えています。つまり、見えないところは手を抜きまくっているのです。
まずムダ毛処理はほとんどしません。色恋沙汰とは無縁ですから、デリケートな部分を誰かに見られるということがないからです。
仕事でスカートを履かなければならないとしても、黒のストッキングを履けば足のムダ毛処理も不要だと考えています。
この感覚はどんどんマヒし、本来は目立つはず髪の毛にまで及びます。
ゴムで結んでしまえば傷みもごまかせると考え、美容院にも行かなくなるのです。
干物女が恋愛できない理由
干物女の生態が明らかになってきたところで、なんとなく恋愛できないことも気づいたのではないでしょうか。
実は干物女が恋愛できない明確な理由があります。
ここでは、干物女が恋愛できない理由をご紹介します。
干物女が恋愛できない理由は「性格」
干物女が恋愛できない理由は、その性格に理由があります。
先ほどから紹介しているように、干物女はすべてにおいてめんどくさがりです。誰も聞いていないと分かれば「めんどくさいなぁ」と口に出していることが多いようです。
また、恋愛に関係なく全体的に受け身の性格です。もちろん世の中には受け身の女性もたくさんいますが、干物女と呼ばれる女性は受け身すぎる性格の持ち主なのです。
同性に対してもこれですから、男性との恋愛となると余計に遠ざかってしまいます。
メールの返信が遅い
干物女は基本的にメールの返信が遅いという特徴を持ちます。
その理由は大きく分けて2つ考えられます。
1つは「めんどくさがり」という性格だからです。
返信をめんどくさがって、後にしようとした結果忘れてしまいます。すると変に日を空けて返信をしてしまうことになるのです。
もう1つは「小心者」だという性格も理由の1つです。
それゆえ、相手の反応を気にするあまり大した文章が打てず、一言で返すことになってしまいます。せっかくメールしたのに数日空いて一言返信・・・これでは誰もメールしたくなくなりますよね。
男が求める女性像を理解していない!?
干物女も恋愛をしたくないわけではありません。
しかし、自分に自信がなく積極的にアピールできないから結果的に干物女になってしまった女性が多いようです。
そもそも、男性を含め、世間との関わりを断ってきた干物女は、現代の男性がどのような女性を求めているのか、しっかりと把握できていません。
「何となく女らしい人だろうな」とは感じているでしょうが、どういう条件を満たせばその「女らしい人」になれるかを分かっていないのです。
干物女の周りには同じようなタイプの女性が集まるので、アドバイスを求める相手もいないということになり、そのまま干物化が進んでしまいます。
男性が求める女らしい女性の特徴がない
世間では「ありのまま」というフレーズが流行っていますが、それでも男性の中には普遍的な女性に対するイメージがあります。
それを極端に追究すると「ぶりっ子」というタイプになってしまいます。
それでも世の男性はそういう女性が好きですね。
つまり、男性が求める女性像は外見だけでなく、男性を虜にするモテ仕草やモテワードが存在します。素敵女子は意識してか無意識か、そういうモテ要素をうまく活用できているのです。
干物女はそういうことが分かりません。
「習うより慣れろ」の精神で男性と接点を持てば変わってくるでしょうが、その接点を持てないのですから変化することはありません。
干物女の脱出方法
干物女だって本心では素敵な恋愛がしたいはず!
そのためには、干物女を脱出する必要があります。
ここでは、干物女の脱出方法をご紹介します。
物を捨て、部屋をイメチェンすることで干物女脱出!
干物女の部屋はどんな部屋でしょう。
整理整頓は?ゴミやほこりは?部屋全体の色合いは?
実施には見てみないと分かりませんが、おそらく何となくイメージは汚れて薄暗いものではないでしょうか。
これは干物女がだらしないので招いた結果なのですが、そんな部屋に居続けることでどんどん干物化が進むのです。
ここに干物女を脱出するポイントが隠されています。
干物女がよどんだ空気や部屋を作り出すように、部屋の空気や雰囲気がそこに住む人間の性格を変えていく可能性があるのです。
そのためにも、一昔流行った「断捨離」を実行してみましょう。
しかし、一気に片付けることは難しいでしょう。まずは1日5分から始めて見ることをオススメします。
下着を新調して干物女から脱出!
干物女の基本的な考え方として「見えないならいいや」という楽観的なものがあります。
実際には見えるところも干物化していますから、見えない部分、例えば下着などは使い古しのクタクタなものが多いでしょう。上下そろっていない下着もザラにあるはずです。
下着は女性の心を映す鏡です。
そもそもなぜ「勝負下着」という言葉があるのでしょうか。
それは男性を喜ばせるためだけではなく、その下着を身につけることで女性には勇気と色気をまとうことができるからなのです。
古い下着は処分して少し攻めた物を新調しましょう。そうすることで女性ホルモンが分泌され、内から磨きをかけることができるのです。
ヒーリング効果のあるピンクで干物女を脱出!
先ほどの下着でも少し触れましたが、色が人間に与える影響はかなり大きなものがあると科学的にも証明されています。
赤は情熱的に、青は落ち着いた雰囲気を、黒は高貴さをイメージさせます。
そのイメージは、イメージした本人に影響を与えるのです。
干物女は基本的に地味です。地味になれすぎて、「自分にはかわいい物は似合わない」と思い込んでいます。
しかし、かわいい女性が好む色として有名なピンクは部屋を明るくするだけではありません。
女性ホルモンが分泌され、ヒーリング効果も期待できます。
そういう嬉しい効果が期待できるピンクを「誰にも見られない自分の部屋」でこっそり試してみると良いでしょう。
爪の先から足元まで気を使って干物女を脱出!
これまで紹介したように、まずは誰にも見られない場所からこっそり干物女脱出計画を進めていきましょう。
そして、少しずつ見える部分へと移動していきます。
それは髪型やメイクのようにメインとして目立つところに行き着くでしょう。
そうするとイメージがガラッと変わります。
ただ、干物女を脱出し、素敵女子に近づくためには、常に美しく見える所作を意識しましょう。それを意識することで爪先まで綺麗に見せることができるようになるのです。
イケメンと会う機会を作って干物女を脱出!
ここまで準備できた女性はもう干物女から脱出したと言えるかもしれません。
しかし、これだけだといつか元に戻ってしまう危険性も含んでいます。だからこそ、ここでダメ押しをしておきましょう。
それが「イケメンと会う機会を作ること」です。
ここで重要なのはイケメンと仲良くなるわけではないということです。「イケメンと会うこと」なのです。
もう少し分かりやすく言えば、イケメンが出入りするような場所に出入りして、そういう空気を身にまとおうというわけです。
近所のスーパーやコンビニに買い物に行くことも昔からすれば進歩ですが、たまにはイケメンが店員をしているお店にウィンドウショッピングなんてどうですか?
始めは数分店内に入るだけでもOKです。慣れれば試着なんかできるといいですね。ちょっと背伸びしてバーに行くのもいいですね。
そこで出会いがなくても、勇気が出ずに声をかけられなくても大丈夫なんです。
大切なことは、そういう素敵女子が出入りする場に出入りできているという事実なのですから。
これができればもう完璧に干物女からは脱出したと言えるでしょう。そして二度と干物女には戻らない自信も出てくるのではないでしょうか。
食事はおしゃれな場所で楽しんで干物女を脱出!
他にも干物女を脱出できるポイントがあるので紹介します。
干物女を脱出するということは素敵女子に近づいていくことを意味します。
素敵女子はどんなところで食事をしそうですか?きっと部屋でコンビニ弁当ではないでしょう。
普段は入らないようなおしゃれなお店を知っているはずですよね。そういうおしゃれな雰囲気のお店は、女性をかわいらしく、または美しく演出もしてくれています。
ここに新しい出会いが待っているかもしれませんよ。
美容院に行って干物女を脱出!
部屋の片付けや模様替え、下着の新調など、周囲の環境を変えることで意識改革を促し、干物女から脱出することはとても有効です。
その中でも最も手軽で大きな効果が期待できるのが「美容院」です。
もちろんお金はかかりますが、プロに任せてイスに座っておくだけで大きくイメチェンできることが確実です。
「イメチェンしたいのでお任せしてもいいですか?」この一言さえ伝えられれば大丈夫です。
新しいヘアースタイル、新しいヘアカラーは自他共にはっきりとイメチェンをしたことが分かるので効果的です。
ここまで来ると、干物女を脱出というよりは、いかに素敵女子をキープするのかというポイントにもつながっていますね。
干物女が恋愛に前向きになる方法
「干物女を脱出して恋愛したい!」と思っても、自分を変えるのはなかなか難しいものです。
しかし、考え方一つ変えるだけで世界が変わって見えます。
ここでは、考え方一つ変えて恋愛に前向きになる方法をご紹介します。
とにかく前向きに自信を持とう!
干物女はどうでもいいところで楽観的です。「どうせ誰も見ていないから」これが干物女の基本的な考え方です。
しかし、自分を外に出していこうとなると悲観的になるんです。
干物女に限った話ではありませんが、どんな女性にも必ず良いところがあります。
「物が捨てられない」→「物を大切にする」
「友人が少ない」→「今いる友人を大切にする」
「自分に自信がない」→「謙虚である」
多少強引に思えても、解釈できる以上はそれが長所であると認めることが重要です。
何より、干物女状態であることを悩んでいることこそが、成長しようという意欲の表れではないでしょうか。
趣味に没頭しても大丈夫!
趣味に没頭すると1人の時間が増えることになり、それは干物化につながっていくような気がするかもしれません。
しかし、そんなことはありません。
そもそも趣味とはいえ、没頭できることが集中力の高さを証明しています。
今はその集中力の高さが趣味にのみ向けられているのかもしれませんが、いずれ好きな男性のために、素敵女子になるために、その集中力は発揮されることになるでしょう。
そのとき、その集中力は大きな魅力となるでしょう。
恋愛脳を作ろう!
干物女の多くは意識がもう自分では抜けられないほどカチカチに固定化されています。
まずはそこを意識改革することから始めましょう。
恋愛をするためには、せめて頭の中で妄想恋愛ができるくらいの恋愛脳を作る必要があります。分かりやすく言えば「シミュレーション」ですね。
恋愛ドラマや映画を観て、ヒロインを自分に投影させてのめり込んでみましょう。マンガやアニメでも効果はありますが、どうしても二次元の世界では現実からは離れてしまっています。
三次元の世界であるドラマや映画がオススメです。
出会いの場を広げるために勇気を持って出かけよう!
出会いは待っていても来てくれません。待っていたら来る出会いは、刺激を与えてはくれません。
しかし例外があります。それは「新しい場で出会いを待っている場合」です。
今まで出入りしたことのないような場所には思わぬ出会いが転がっています。
出会いの場を広げるためにも行動を起こしましょう。その先では特別積極的にアプローチできなくても気にすることはありません。
まずは今まで断ってしまっていた「合コン」に参加してみましょう。
仮に男性と仲良くできなくても、女性たちと仲良くなれば、みんなで旅行に行ってもいいですね。
自分1人では行動範囲も限られますが、周りの力を借りればいくらでも出会いの場は広がるはずです。
干物女を脱出して素敵な恋愛をしよう!
この記事では、干物女の特徴、干物女が恋愛できない理由、そして干物女から脱出する方法をご紹介してきました。
「楽な格好をしていて」「めんどくさがりで」「恋愛を放棄したような生活をしている」干物女。
しかし、本当は干物女も素敵な恋愛がしたいのです。ただ、ちょっとめんどくさいだけ。
その「めんどくさい」を乗り越えて、いつもと違う色の服を来てみたり、普段と違う場所に行ってみたり、ほんの少し変えるだけで、幸せを手に入れることができます。