好きな人に愛の言葉を伝える時、あなたはどんな方法で伝えますか? メール、電話、直接の告白。方法は沢山あるけれど、ラブレターもそのひとつ。
でも、ラブレターってどうやって書けばいいの? 今回は、ラブレターの書き方から例文まで、押さえておきたいポイントを全てご紹介します。
ラブレターで愛を伝えたい
ラブレターをもらったことはありますか?
愛の言葉がずっと残るラブレター。今の時代だからこそ、心のこもったラブレターはメールやメッセージアプリの何倍も価値があるかもしれません。
ラブレターとは?
ラブレターとは愛を告白する手紙のこと。
お相手に対する愛を面と向かって直接相手に言えない場合、文章にして愛情を表現するのです。
ラブレターを渡す方法としては直接手渡しすることもあれば、郵便で郵送したり。人づてに渡してもらうこともあるでしょう。
その方法は何にせよ、自分の恋心をお相手に伝えるには効果的であることは間違いありません。
ラブレターを送る世代
中学生
好きな人の机の引き出しや、ロッカーにラブレターを忍ばせる……なんて経験がある人もいるのでは?
今でこそ携帯を持っている中学生が増えましたが、少し前までは携帯を持っている方が珍しかったですよね。そんな時、告白の方法としてよく用いられたラブレター。
今でも、ラブレターに自分の思いを込めて渡す中学生は大勢います。
高校生
放課後好きな人を呼び出してラブレターを渡す。そんな光景は高校でも見られます。
愛を言葉にするのは少し恥ずかしい。しかし文章で書けば、自分の思いを全て伝えることができます。
学生時代の恋の思い出は、誰にとっても大切なものでしょう。たとえ渡すことができなかったとしても、学生時代に書いたラブレターをとっている人も多いのでは?
社会人
ラブレターは学生だけのもの? いえいえ。大人になってからもラブレターで気持ちを伝える人は沢山います。
密かに職場で好きな人ができた。毎朝通勤中に見かける人に恋に落ちた。自分と接点がないけれど気持ちを伝えたいと思った時、ラブレターを送ろうと決心する人が多いのです。
心のこもった手紙をもらうのは、いくつになっても嬉しいですよね。ラブレターは決して古いものではありません。
ラブレターで告白するメリット
時間をかけて書ける
告白をしよう。そう決めても、お相手を目の前にすると緊張して上手く伝えられないもの。
ラブレターならば、たっぷり時間をかけて気持ちを書くことができます。何度も何度も書き直して完成したラブレター。その中にどれほどの気持ちが込められているかは、言うまでもありません。
時間をかけて書けば書くほど、お相手への気持ちが強まりそうですよね。
口では言えないことも伝えられる
「好きです。付き合ってください。」そう言いたいけれど、なぜか言えなくなってしまう。告白は自分で考えているよりも緊張します。
好きになった経緯なんて、お相手を前にすると言えないですよね。
口では伝えきれない、あなたのありったけの思いをラブレターならば伝えることができるのです。
返事を考えてもらえる時間が作れる
告白すると、お相手からのお返事が気になりますよね。
直接告白をするとすぐに返事が欲しくなってしまいます。しかしラブレターでの告白の場合、あなたが時間をかけてラブレターを書いたように、お相手もラブレターを何度も読み返しながら返事を考えることができます。
直接の告白では、返事を急ぐあまり振られてしまうというケースも。ゆっくり返事を考えてもらうことで、「こんなに想ってくれるならお付き合いしてみようかな……」と、良いお返事がもらえる可能性が高まります。
ラブレターで告白するデメリット
字に自信がない
ラブレターを書く時に気にしてしまうのは、やはり自分の字。
丁寧に書くのは当たり前ですが、緊張して綺麗な字が書けないと悩む人も少なくありません。
字は人柄が出ると言います。「こんなに字が汚いの?」と幻滅されないかな……と余計な心配をしてしまうかもしれませんね。
お相手が手紙が苦手かも
手紙は堅苦しいと感じる人もいるでしょう。文章を読むことが苦手な人もいます。
そんな人にとってラブレターは、読むのがめんどくさいもの。
しかし、自分への好意を告白しているお手紙を読むのが面倒と思う人は少ないはずです。この点は全く心配しなくて大丈夫でしょう。
返事がもらえないこともある
思いが綴られた何枚にも渡る手紙。もらった相手はどんなお返事を書いたらいいのか悩み、結局返事を出さないことも。
また、「すきだよー」の1言だけ書いてあるラブレターをお相手は冗談だと思い、放置する可能性のあります。
お返事が欲しいならばその旨をきちんと書く事。そしてラブレターの内容は慎重に。
ラブレターの書き方
告白が成功するかどうかは、内容によって大きく変わってきます。
ここからは、ラブレターの書き方をご紹介します。
ラブレターを書くポイント
短く簡潔に
文章が苦手、という人も少なくないのでラブレターに書く文章は短く簡潔にまとめることがポイント。
好きになった経緯をつらつらと書き、やっと後半で「好きです。」という内容は、最後まで読む気が起きないかもしれません。
最初の方に結論から述べる書き方がベストでしょう。
丁寧に心を込めて書く
丁寧に書くことは当たり前ですよね。心を込めて書けば、字に自信がなかったとしても、気持ちは確実にお相手に届きます。
そして気をつけたいのは可愛いお手紙にしようと、ペンを何色も使ってカラフルにすること。可愛くしたい気持ちも分かりますが、ラブレターは落ち着いた色のペン一色で書くようにしましょう。その方が読みやすく美しいラブレターを書くことができますよ。
褒め言葉を入れる
愛情を伝えることはもちろんですが、お相手を褒める言葉を入れることも忘れないで。
誰だって人から褒められたら嬉しいですよね。お手紙は一生残るもの。
嬉しいことが沢山書いてあるお手紙は、ずっと手元に置いておこうと思うでしょう。
便箋と封筒
ラブレターの中身のポイントをご紹介してきましたが、ラブレターを書く便箋も重要です。
派手すぎる色のレターセットは避けましょう。あなたの素敵な文章を邪魔してしまいます。
どうしても悩んだら、薄い色一色のレターセットを選びましょう。男性に送るならば薄い青、女性に送るならば薄いピンクや黄色が好まれるでしょう。
ラブレターの書き出し
挨拶
ラブレターの書き出しは、誰もが悩んでしまうもの。
まずは挨拶から初めて。「こんにちは」でも「はじめまして」でも大丈夫。
いきなり「実は、」と始められても困ってしまいますよね。
突然の手紙を詫びる
挨拶が済んだら、まずは突然のお手紙にびっくりしているであろうお相手に1言。
「突然の手紙、びっくりしたよね。ごめんね」、「突然のお手紙失礼します」など。
こう書くことで、お相手のあなたへの印象は大きく変わるはずです。
自己紹介
仲の良い友達へのラブレターならば自己紹介の必要はありませんが、初めてお話しする人や、あまり接点のない人に送るならば重要です。
ラブレターを送っても返事がもらえない例として、ラブレターに自分の名前を書き忘れるということがあります。
冒頭部分で自己紹介をしておくことで、名前を書き忘れるという心配はなくなりますね。
ラブレターの例文
ラブレターを書く便箋と封筒、ペンが用意できたらあとは書くだけ!
自己紹介までかけたら、あなたの気持ちをストレートに伝えましょう。
仲が良い友達へ
男性編
仲のいい女友達に送るラブレターは、冗談に思われてしまいがち。
男らしく冷静に気持ちを伝えましょう。好きという気持ちを直接書かなくても、「気づけばいつも考えている」と書く事で思いは伝わるはずです。
「いきなり手紙なんて出してごめんね。
◯◯(お相手の名前)とは、気づけば3年も仲良くしてるよね。
明るい◯◯から毎日元気をもらってるよ。いつもありがとう。
最近気づけば◯◯の事を考えていて、俺の中で◯◯の存在がどんどん大きくなっているんだ。
これからもずっと一緒にいてくれないかな。よかったら付き合ってください。
返事待ってるね。」
女性編
男性に送るラブレターは、前半で好きと伝える方がいいでしょう。
「そばにいてもいいかなあ」なんて、気になっている子に言われたらドキドキしてしまいますよね。
「突然の手紙、びっくりしたでしょ?
実は私、◯◯(お相手の名前)の事好きになっちゃったんだ。
いつも優しくしてくれるし、沢山笑わせてくれるよね。◯◯と一緒にいると本当に楽しい!
これからも◯◯のそばにいてもいいかなあ。
もしよかったら、私とお付き合いしてください!
お返事待ってます」
連絡先を知らないあの人へ
男性編
あまり話した事のない女性への手紙は、何を書いたらいいのか分かりませんよね。
接点がないけれど好きになってしまった女性には、まずは好意を伝えるラブレターを送りましょう。
お友達から始めて恋愛に発展することは、よくある話です。
連絡先を書くことを忘れないようにしてくださいね。
「はじめまして。突然お手紙を出してごめんなさい。
僕は◯◯と言います。(自己紹介)
あなたを初めて見た時から、ずっと気になっていました。
お友達になってくれませんか? よかったら連絡ください。待ってます。」
女性編
話した事のない男性へのお手紙は、男性編と同じように好意を伝えましょう。
連絡しやすい雰囲気を出すことが大切です。
「こんにちは。いきなりのお手紙ごめんなさい。
私は◯◯と言います。(自己紹介)
あなたを初めて見た時から、ずっと気になっていました。
もしよかったら、お友達になってくれませんか? 私の連絡先を書いておきます。連絡待っています。」
英語でラブレターを書いてみる
ラブレターをかっこよく英語で書いてみたい! なんて思う人もいるのでは?
日本語で書くと恥ずかしいけれど、英語だと伝えられるストレートな愛情表現をご紹介します。
「When I saw you for the first time, my world began to shine.
Then I think about you all the time, I can’t think of anyone else but you!
Would you be with me forever?」
(あなたと初めて会った時から、わたしの世界は輝きはじめたの。
それからわたしはあなたのことばかり考えているわ。今はあなた以外の人のことを考えられない。
ずっと一緒にいてくれないかな?)
ラブレターは愛の告白だけじゃない
ラブレターは、好きな異性へ愛の告白をするためだけのものではありません。
家族や友達、あなたが愛を伝えたい人は沢山いるはずです。
大切な人に愛を伝えることができるラブレター。心に響くラブレターを公募している協会があるのをご存知ですか?
3行ラブレター
日本語文章能力検定協会が2009年から開催していた「心に響く三行ラブレター」というコンテスト。
たった3行(60字以内)という短い文章ですが、多くの人の大切な人への愛情や想いが溢れています。
テレビでも紹介され、話題になっています。
片思い中のあの子へ
第6回 心に響く三行ラブレター
「メールがきた、今何してんの? って
ぼーっとしてるって返した
君のメール待ってたなんて送れへんよ」
(18歳/男性/学生)
大切なお父さんへ
第10回 心に響く三行ラブレター
「『まだ彼氏と続いているのか?』と探る父。
『まだ続いているのか。。。』と落ち込む父。
お父さん、そろそろ心の準備をお願いします。」
(24歳/女性/会社員)
ラブレターコンテスト
日本製紙連合会が主催するラブレターコンテスト。
ラブレターを送る相手は、大切な想いを伝えたい相手であれば誰でも良いとし、沢山の愛のメッセージが寄せられています。
大好きな旦那さんへ
2015年受賞作品
「12年前、付き合い始めた頃は、苗字に君付けで。
それからは、下の名前で呼ぶようになって。4年前には同じ苗字になったね。
そして1年前、可愛い娘が生まれてからは、パパ。
一緒にいる時間を重ねるにつれて、あなたの呼び方が変わってきたけれど、大切に思う気持ちは今も変わらないよ。
大好きなパパへ♡」
(30歳/女性)
大切なお母さんへ
2014年受賞作品
「バレンタインのチョコを選ぶあなたをはたで見て、すごくドキドキしてしまった。
スーパーのチョココーナーだったけれど、選んでいるあなたがとても小さくて純粋な『少女』に見えました、お母さん。
最近思う。どんな美しい女優さんよりも、断然、私の母の方が女子力がはるかに上だ、と。
私もお母さんのようないつまでも「かわいい」人になりたいなあ。」
(35歳/女性)
大好きなあの人にラブレターを送ってみない?
メールや電話では伝わらない本物の愛を伝えることができるラブレター。送ってみたくなりませんか?
いつどんな時でも、愛情がこもった手紙をもらうと嬉しいですよね。
あなたにも大切な人がいるはずです。
片思い中のあの人。お世話になっている家族、友人。ラブレターでの告白は、とても素敵で有効な手段でしょう。
どこか古いイメージがあるラブレター。しかし、便利な世の中になった今だからこそ、思いをしたためたラブレターを送りませんか?