厚生労働省の調査によると、宮崎県の人の結婚年齢は男女とも全国平均よりも若く、生涯未婚率も低いことがわかっています。宮崎県の人は若くして結婚する傾向が強いと言えます。それだけに、パートナーにまだ巡り会えていない人は、少しさびしい気分になることがあるかもしれませんね。そんなときの心強い味方が「結婚相談所」。宮崎県にはどのような結婚紹介所があるのでしょうか。
宮崎県は魅力がいっぱい!他県に自慢したい自然と文化!
宮崎県は、人口は約110万人で面積は7,735平方メートル、九州の東部に位置し太平洋に面している県です。プロ野球球団のキャンプ地であり「鬼の洗濯板」と呼ばれる波状岩や「青島神社」がある「日南海岸」、断崖から流れ落ちる滝が有名な「高千穂峡」などの観光地で知られています。美しい海と南国情緒が人々を引きつけ、かつては新婚旅行の行き先の人気ナンバーワンを誇りました。
宮崎は、古代の神話に源を発する伝説の舞台です。『古事記』には、高千穂町・高原町にニニギノミコトが降り立ったという天孫降臨伝説や、神武天皇が宮崎の日向から旅立った伝説などが記されています。神話の舞台である宮崎県内の各地には伝統ある「神楽」が伝えられていて、古式ゆかしい舞が披露されます。
産業面に目を向けると、農業では稲作の他に、温暖な気候を利用してピーマンやトマト、キュウリなどの促成栽培が行われていて、キュウリの生産量は日本一です。宮崎産のマンゴーは、高級な果物として贈答用に高値で取引されることもあります。県南部のシラスに覆われた地域では、多くの牛・豚・鶏が飼育されています。実は、鶏肉を揚げて甘酢とタルタルソースをかけた料理「チキン南蛮」は、鶏肉の生産量が多い宮崎が発祥の地とされるのです。漁業では、近海カツオ一本釣りの漁獲量は日本一で、マグロ漁も盛んです。工業では、豊かな農産物の産地であること反映して食品工業が盛んですが、延岡市は化学工業で知られています。宮崎は、このように多様な産業が発達した県です。
地域に密着している!宮崎県の結婚相談所
宮崎県には、全国展開している大手の結婚相談所は実店舗を出していませんが、地域密着型の結婚相談所がいくつかあります。それらの相談所の多くは「日本結婚相談所連盟」(会員数約5万9,000人)、「良縁ネット」(会員数約3万8,000人)、「日本仲人連盟(NNR)」(会員数約1万5,000人)などに加盟しています。全国的なネットワークを活用して、県内の会員だけでなく県外に住む人を紹介することも可能です。ここでは、代表的な結婚相談所をご紹介します。
エーティ・ベル
宮崎市旭のJOBビル2階にある「エーティ・ベル」は、日本結婚相談所連盟、良縁ネット、NNRに加盟している結婚相談所です。宮崎県内の会員は約400名います。お見合い料が無料の「アクティブコース」と、月会費が無料の「ベーシックコース」が用意されています。入会金はどちらのコースも3万円、成婚料は15万円です。アクティブコースは、登録料が男性1万円、女性無料。月会費は男女とも5,000円です。ベーシックコースは、登録料が男性2万円、女性は無料。お見合い料は男女とも3,000円です。月会費は無料ですが、インターネットを利用する人は、毎月2,000円が必要です。お見合いを数多くしたい人は、アクティブコースを選択するのがよいでしょう。女性の利用料が安く設定されているのは利点ですが、県内の人と結婚したいと考えている人には、県内の会員が少ないというデメリットがあります。
無料カウンセリングを受けてシステムを説明してもらい、納得ができたら入会手続きをします。その際には、独身証明書などの証明書が必要です。入会すれば、会員のなかから希望の人を選ぶことができます。相談所がよい人を推薦することもあります。気になる人と気軽なお見合いで会ってみましょう。毎月、パーティーが開催されていますから、1対1のお見合いで緊張してしまう人は、そこで探すのもよいですね。会員の期間は1年ですが、2年目は無料更新できます。
エントリー
「エントリー」は良縁ネットとNNRに加盟している結婚相談所で、宮崎市大塚台東にあります。夫婦で営むアットホームな相談所ですが、地元のマスコミから取材を受けることもあり、知名度は高いです。結婚相談所を利用していることを知人に知られたくない人もいるため、郊外の住宅地に事務所を置き、看板を出さずに営業しています。一般の住宅を訪問するような感覚で行けますが、逆に緊張する人もいるかもしれませんね。
プランは、コスト重視の「スタンダードプラン」と、早く結婚したい人のための「エントリープラン」があります。成婚料は、どちらも15万円と決められています。スタンダードプランでは、入会時の費用合計が男性5万円、女性3万円で、お見合い料は男女とも3,000円、月会費は無料です。エントリープランでは、入会時の費用合計が男性7万5,000円、女性5万円で、お見合い料と月会費は無料です。エントリープランでは何度お見合いしても無料なのはよいのですが、だからといって、次々にお見合いを重ねないようにしたいものですね。また、60歳以上の人には「シニアプラン」があります。これは、スタンダードプランに似ていますが、お見合い料が無料で成婚料が男性13万円、女性10万円です。無料相談をしたのち、システムを理解したら書類等を提出して会員登録します。成婚したら退会の手続きを取ります。
みやざき結婚サポートセンター
宮崎県が、少子化対策のために宮崎商工会議所に委託して開設した機関です。県内の3つの場所に設置されています。宮崎市錦町の宮崎グリーンスフィア壱番館(KITN)7階にある「宮崎センター」、都城市姫路町の都城商工会館にある「都城センター」、延岡市中央通の延岡商工会館にある「延岡センター」です。会員は1,200名以上います。
独身証明書などの書類を持参して、各センターに行き会員登録をします。入会登録料は1万円。有効期間は2年間で、更新するときには再び1万円が必要です。登録できるのは宮崎県内に住んでいる人か、県内への移住を考えている人に限られます。
気になる異性との引き合わせの申し込みをすると「縁結びサポーター」というボランティアが、相手と日時調整をしてくれ、サポーター同席のうえで会うことができます。その際は、サポーターの交通費やお茶代として1,000円が必要です。2時間程度話してみて交際を開始したいと思えば、サポーターにその旨を告げ、双方の気持ちがマッチすればお互いの連絡先を教えてくれます。交際して結婚が決まれば退会です。
公的な機関なので費用が安く抑えられているのは利点です。ただ、サポーターは専任のプロでなく、講習を受けた一般市民のボランティアですから、うまく支援できるのだろうかという不安が残ります。優れたサポーターに巡り会えればいいのですが、運悪く相性の悪いサポーターに当たる場合があるかもしれませんね。
橋渡し
宮崎県日向市財光寺にある結婚相談所で、30代、40代、中高年の婚活を中心にしていますが、会員には20代の人もいます。結婚相手として20代の人を考えている人には、あまり適さない結婚相談所だと言えそうです。宮崎県内のさまざまな地域の人が会員になっていますが、良縁ネットと提携していますから、他県の人を紹介してもらうこともできます。
「Aコース」は、入会金が男性2万円で女性1万円、登録料は男女とも1万円です。月会費は、男性は無料で女性は3,000円、お見合い設定料は、男性5,000円で女性は無料、成立料(成婚料)は、男性10万円で女性は無料。「Bコース」は、入会金が男性4万円で女性1万円、登録料は男性2万円で女性1万円です。月会費は男女とも無料。お見合い設定料は、男性5,000円で女性が3,000円です。成立料は男性無料で女性は10万円となります。全体的に女性が安く設定されていますが、Bコースでは女性のみに成立料が発生するなど、コース設定と料金の関係が少しわかりにくいかもしれません。
独身証明書などを提出して入会したら、パソコンやスマートフォンを使って自宅で相手を探し、お見合いの申し込みをします。交際中も、カウンセラーがサポートをしてくれます。会員期間には制限がなく、結婚が決まるまで継続できますから、月会費が無料のコースならば気長に活動できそうです。
ハッピー・インフォメーション雅(Miyabi)
宮崎市大字芳士にある「ハッピー・インフォメーション雅」は、民家の中に作られた「結婚情報室」という趣の結婚相談所です。「インターネット上での出会いは紹介しない」「イベントなどは開催せず、1対1で対応」と、昔風のスタイルを貫いています。
入会料は、20歳~50歳までの男女は3万5,000円、51歳以上の女性は3万円、51歳以上の男性は5万円です。期間は無制限で、月会費や年会費などは必要ありません。お見合い料は5,000円、成約料は20万円ですが、医師などの特別指定会員は30万円です。
履歴書や住民票などを提出して入会したあとは、ふさわしいと思われる人を相談所が紹介してくれます。双方が納得すればお見合いして、原則として3カ月以内に結婚の意向を決めて成婚、退会となります。スピーディに進むのはよいのですが、たくさんの会員の情報を知りたい、じっくりと愛を温めたいという人には不向きかもしれませんね。
宮崎県内の結婚相談所の数は多くありませんが、それぞれに特徴があります。ネットワークを使って広い範囲の会員を紹介する、シニア層に向けたコースがある、費用が安い、1対1にこだわるなど、各相談所の特徴を理解しておきましょう。利用する際は、いくつかの相談所を比較して自分に合った結婚相談所を選ぶことが重要です。
宮崎県の結婚相談所を利用するメリットとは?
宮崎県で結婚相手を探すときは、同窓会や合コン、知人からの紹介など、いくつかの方法が考えられます。しかし、若い人の数がそれほど多くはない地域ですから、従来の方法で相手を探すのには限界があります。そこで、結婚の手助けをしてくれる「結婚相談所」を利用することでたくさんの人の情報に触れることも必要になるでしょう。
温暖な気候のせいか、のんびりして純朴な人が多いといわれる宮崎県人のなかには、異性との交際経験が少なく、デートでどのように振る舞ったら良いかわからない人もいるかもしれませんね。そのような人は、親身になってサポートしてくれる結婚相談所に登録するのがよいと思われます。経験の豊富なコンサルタントからアドバイスを受けながら、結婚までの道のりを進んでいけるでしょう。
宮崎の結婚相談所は地域密着型の相談所が主流です。自分が住んでいる地域にある相談所を利用すれば地元の人と出会える確率が高くなります。地元にこだわらない人は、視野を広げて熊本や鹿児島などの近県の人から探すのもいいでしょう。全国ネットに加盟している相談所ならば、県外の人との結婚も十分に可能です。
結婚相談所を利用するときの注意点とは?
宮崎の結婚相談所では、主に中高年を対象にしたところや、シニアコースが設定されているところもあるほどですから、シニア層が結婚相談所を利用しているケースも多いかもしれません。20代や30代の若い人が登録するときは、会員数の多さだけにとらわれず、会員の年齢層にも気をつけて話を聞いておくことが必要です。
リーズナブル!宮崎県の結婚相談所の費用
結婚相談所にかかる費用の全国的な相場は、入会時の初期費用が5万円~10万円、月会費は1万円~2万円、成婚料は5万円~20万円といわれています。お見合い料も5,000円~1万円ほどかかるのが一般的です。この全国相場と比較すると、宮崎の結婚相談所にかかる費用はリーズナブルな傾向が見受けられます。女性の料金が安く設定してあるところが多いのも特徴です。特に、公的な機関が開いた結婚相談所の料金はかなり安いと言えます。民間の結婚相談所では、月会費が無料であったり成婚料が不要であったりと、コースによって特徴がはっきりとしていますので「じっくりと時間をかけてたくさんお見合いしたい」「とにかく早く結婚したい」など、自分が希望する婚活のスタイルをよく考えてコースを選ぶとよいでしょう。
結婚相談所で「結婚への道筋」を作ろう!
1960年代から1970年代にかけて、宮崎県は「新婚旅行のメッカ」とまでいわれ、多くの新婚カップルがハネムーンに訪れました。そのころの日本には、独身の人がいればお見合いをするようにすすめる「世話好きの人」があちこちにいたものです。しかし、現代の日本には、他人の結婚の世話をしようとする人は少なくなりました。その代わりに増えたのが「結婚相談所」でしょう。周囲に適当な異性が見つけられない人や、なんとなく結婚を先延ばしにしている人は、少しでも「結婚したい」と感じたときに結婚相談所に登録しておくと結婚へのルートができますから、良い結果を得られる可能性が高くなるでしょう。