婚活をするにあたって、重要なポイントの1つである「年収」。しかしそれに固執しすぎてしまい、なかなかゴールに至れなくなってしまっては元も子もありません。理想を追求しつつ、しっかりと地に足をつけて婚活を成功させるために年収をパートナー選びの1つの基準とするときに気をつけるべきことをご紹介します。
そもそも婚活で周りの女性はなにを基準に選んでる?
婚活がうまくいかず、なかなかパートナーを見つけられないとなると不安になりますし焦ることもあるでしょう。「もしかして自分が悪いのかな…?」と自分自身を省みる機会も増えるかもしれませんね。一生を添い遂げるパートナーを探そうというのですから、ついつい審査の目が厳しくなってしまうのは仕方のないことですが、もしかしたら妥協点もあるのかもしれません。一般的に婚活女性はどのような基準を持って配偶者探しをしているのでしょうか。
価値観
どれだけ仲睦まじいカップルでも、「価値観が合わない」という理由で結婚を目前に別れてしまうという話はそう珍しいものではありません。それほど価値観というものは生涯を共にする2人にとって重要なものなのです。ですが一口に“価値観”といっても、食に関することだったり、お金に関することだったり、あるいは人生に対する姿勢だったりとその示す範囲は非常に広いです。しかしそれら1つ1つが似ている相手ならば、無理に自分の考えを変えたり我慢をしたりということが少なく、ありのままの自分でいられるのでしょう。これから過ごす時間の長さを考えれば、なるべく自然体でいたいと思う気持ちは不思議なものではありませんよね。
性格
そしてそんな「価値観」によって形成されるものが「性格」です。長所と短所は表裏一体で、「優しい」ということも裏を返せば「優柔不断」ということにもなりかねません。相手の人となりをどう捉えるか、それはその人次第ですから正解/不正解はないのでしょう。それこそが理屈では説明できない“相性”であり、だからこそ相手を選ぶときの判断基準になるのです。
見た目
「人は見た目が9割」なんてタイトルの書籍が話題になったことがありましたが、やはり人の印象は見た目によって大きく左右されてしまいます。単に顔の造形だけでなく、TPOをわきまえた格好をしているか?派手すぎる服装をしていないか?など髪型や服装からもその人となりを推し量ることができますので、人を見る際にはポイントの1つになるのでしょう。
学歴
良い大学を出ているからといって、必ずしも人間性がそれに伴うわけではありません。しかし大学を出る程度の実力があるとなれば、それなりに常識や教養、知識があるのではと期待してしまうもの。また高学歴ならば就職先も大手企業であることが多いため、収入面も安心できると考える人が多いのかもしれませんね。
収入
そしてパートナー選びの際、必ずといっていいほど挙げられるポイントはずばり収入です。共働きにせよ専業主婦にせよ、世帯収入によってその後の生活スタイルは自ずと決まってしまいます。夫婦2人での生活もそうですが、ゆくゆくは子供が生まれることを考えれば収入面から将来設計を考えるというのも自然なことではないでしょうか。
あなたは年収で高望みしてない?
収入が婚活の際に1つの判断基準になるのは自然なことですが、とはいえこのご時勢ですからなかなか理想通りにはいかないかもしれません。あまりに理想を追い求めるばかりにチャンスを逃してしまっては元の木阿弥ですから、高望みしすぎるのも考えものです。
そもそも男性の平均年収って?
では、実際に日本のサラリーマンはどれほど稼いでいるものなのでしょうか。その平均を知れば自分の希望が果たして高望みなのかどうかわかるかもしれません。国税庁が発表した平成26年度の年代別の平均年収を見ていきましょう。
20代の平均年収
20代男性の平均年収は約322万円です。更に細かく分けると20~24歳が265万円、25~29歳が378万円と、20代の前半と後半では100万円以上の差が開いています。20代前半といえば大学を卒業してすぐですから役職がつかず、初任給からさほど増えていない人が多いのでしょう。一方後半になれば早い人では昇進ということもありますし、資格取得などで給料アップを実現している人もいるのかもしれませんね。
30代の平均年収
30代になると一気に上がり、その平均年収は474万円です。30~34歳は446万円、35~39歳は502万円と若干の差はあるものの20代前半・後半と比べれば大きいものではありません。仕事が一段落し役職もつき、あとはボーナスや各種手当の多寡によって年収に少しの差が出てくる年代なのでしょう。
40代の平均年収
40代男性の平均年収は約597万円です。一般的に40代といえば一家の大黒柱として家庭を支える立場ですから、一定以上の年収が期待されますし本人もその自覚はあるのでしょう。ちなみに40代前半(40~44歳)の平均は564万円、後半(45~49歳)629万円と同じ40代でも差が開いています。50代手前ともなれば序列が上がり、管理職など責任のある立場へと昇進をしている人もいますからその責任の大きさに給料も比例しているのかもしれませんね。
50代の平均年収
あともう少しでゴール(=定年)という50代の平均年収は644万円です。50代前半は656万円、後半は632万円と大きな開きはなく、また40代後半(629万円)と比べても劇的な変化はありませんから、おおよそ40代後半までの働きがその後の収入を左右するといえそうですね。
婚活中の女性が希望する年収はどのくらい?
いまどき結婚相手に「年収1000万円!」を求める女性はそう多くはないでしょうが、それでも生計を共にし、生涯を一緒に過ごすことを考えたら相手の年収が気になってしまうのは自然なこと。婚活女性が相手に望む年収は年代によってまちまちですが、ネットなどで調べてみると「自分より少し上」を希望している人が多く、600万円というのが1つの基準になっているようです。しかし実際には年収が600万円以上の男性は希少性が高く、「最低ラインをクリアしていればOK」という人も少なくありません。年収以外の条件とのバランスも考え、平均すると430~460万円ならば許容できるという考えの女性も。
年収別!婚活攻略方法
「愛はお金じゃ買えない」とは言いますが、とはいえお金が無ければ生活していけません。ですから、婚活の際に年収をひとつのポイントと見るのは仕方のないことですよね。また、さほど高くない給料の割に金遣いが派手、逆に高収入なのに質素な生活をしている…など、実はお金にまつわるアレコレを知ることでその人の人間性を見ることもできます。そこで、年収別に見る一般的な男性の特徴を押さえておきましょう。
年収で男性を選ぶときの注意点
パートナー選びの際に自分なりの基準を持つことは大事なことですが、それに固執しすぎるとなかなか前に進めないということもあるかもしれません。年収は確かに重要なポイントではありますが、それが全てではありません。良い人だけど年収◯◯万円をクリアしてないからダメ!と決めつけてしまい、実は後にも先にもその人が一番良かった…なんて事態を避けるためにも、理想は持ちつつもいくつか注意すべきポイントがあります。
年収を嘘をつくことがある
婚活中でなくとも、気になる相手や初めて会う人に「自分を良く見せたい」という気持ちが働くのは不自然なことではありませんよね。その気持ちがいきすぎて、中には年収を偽ってしまう人も残念ながらいるようです。些細な嘘ならお互い打ち解けてしまえば「実は…」「えー、そうだったの!」と笑い話にもできるでしょうが、年収ともなると冗談では済まされません。本当のことを言っているのかどうか、しっかりと見極める必要があります。
欠点は許容できる?
また、収入さえ希望通りならばその他の面は気にならないのか?と自問することも必要です。収入がよければ生活が潤うことは事実でしょうが、もし生活習慣が極端に違ったり、性格が合わなかったりという人と一緒になったら、果たしてその後の人生の満足度は高いものになるのでしょうか。中には「高収入ならそれでもいい!」という人もいるかもしれませんが、精神面を含めた”クオリティ?オブ?ライフ”の追求を考えるのなら、その人の欠点を許せるかどうかを熟考する必要があると言えそうです。
婚活地獄になる可能性…
何度イベントやパーティーに参加しても良縁に恵まれず、ゴールの見えない婚活に疲れてしまった…そんな婚活地獄に陥らないためにも、希望はいろいろとあるでしょうが現実を見つめることも時には必要です。婚活がなかなかうまくいかない女性の特徴としてよく挙げられるのは「高望みをしすぎる」ということ。それなりに良い人に出会っても「もっと良い人がいるかも!」と断ってしまい、それを繰り返してしまう…現実にいるのかわからない”完璧なパートナー”が現れるのをひたすら待っているだけではゴールがいつ訪れるかわかりませんよね。年収ばかりに気を取られているとこういった状況に陥ってしまうリスクもあります。
年収300万円の男性
民間の給与実態統計によれば、年収別にみたときに年収300万円が一番層の厚い金額です。人数が多いということはそれだけ様々な人がいますから、自分に合った人が見つけやすいかもしれません。
年収300万円の男性はどんな人が多い?
社会に出てすぐ、ならまだしもそれなりに年齢を重ねているにも関わらず年収があまり上がっていない人の場合、会社でリーダー的なポジションなど責任のある立場にいない人が多いでしょう。単に向き/不向きもあるでしょうが、時間にルーズなど自己管理が甘く職場からの評価が低い可能性もあります。マイペースなどといえば聞こえはいいでしょうが、そのペースに自分が合わせられるかどうかは見極める必要があるでしょう。もちろん中にはしっかりと地に足つけて地道に仕事をこなしている人もいるでしょうから、付き合っていく中でその人間性をしっかりと自分で見ていくことが重要です。
出会える場所は?
年収別に見て一番人数の多い層であるため、年収300万円の男性を探すのは難しいことではないでしょう。一般企業で真面目に働いていれば2~3年で達成できる金額ですから、目を皿にして探し回る必要はありません。
どんな女性を望んでる?
人1人を養うと考えると年収300万円では心許なく、結婚後は共働きを希望する男性が多いようです。夫婦合わせて年収400~500万円あれば最低限以上の生活はできるでしょうから、苦楽を分かち合って生きていこうということなのでしょう。
年収500万円の男性
年収が500万円を超えれば少し懐に余裕が生まれ、それに伴い心にも余裕が生まれます。かといって湯水のようにお金が使えるわけではないので節度を持ったお付き合いが望まれるかもしれませんね。
年収500万円の男性はどんな人が多い?
一般企業を除くと、年収500万円以上の職業は薬剤師や大学教員、栄養士など特別な知識を必要とするにも関わらず年収が低めに設定されている職業が多く見られます。また余程の贅沢をしない限りは経済的に少し余裕が生まれるため、落ち着いておりスマートな印象の男性が多いかもしれません。休日には遠出や旅行、趣味を楽しむ余裕もあることでしょう。
出会える場所は?
一般企業の場合は肩書きによって大体の給与が想像できますから、仕事の内容を詳しく聞いていけば見つけやすいかもしれません。また、先に挙げた職業以外にも年収500万円前後の仕事はありますから、具体的な職業名からアプローチしていくのも手段の1つでしょう。
どんな女性を望んでる?
経済的に余裕があるといえども、将来的に家を持ったり家族が増えたりということを考えると贅沢な暮らしができるとは考えにくいため、共働きを望む男性が多いようです。バリバリのキャリアウーマンでなくとも、パートで家計を助けるくらいの心構えがあった方がよいかもしれません。
年収600万円の男性
年に600万円稼いでいれば、税金で多少差し引かれることを考慮しても生活面での安定が期待できますよね。また貯金に回せるお金も増えますので、急な入院や思わぬ事故など様々なリスクに備えることができます。
年収600万円の男性はどんな人が多い?
年収600万円の人の場合、手取りにすると450~500万円程度になります。派手な生活をしなければかなり余裕があり、貯金もしっかりできるだけの金額です。しかし逆に遊んでしまえばあっという間になくなってしまう金額でもありますので、人間性を判断するのに1つの基準になるのではないでしょうか。職業別に年収を見てみると、600万円以上稼ぐ人は小学校の先生や行政書士、プログラマーなどの仕事をしている人が多いようです。
出会える場所は?
民間の統計によると、世の中の男性のうち年に600万円を稼ぐ人の割合は約8~9%であり、その数は決して多くありません。また年収600万円の男性は結婚している人が多いというデータもありますから、もし年収600万円の独身男性に出会えたのならそれはとても幸運なことといえるでしょう。それだけ希少性の高い人種ですから、信頼できる婚活サイトを活用した方が良いかもしれません。
どんな女性を望んでる?
年収600万円とは生活に潤いがあり、一応は何不自由ない生活ができるとはいえ使おうと思えばすぐに使えてしまう金額です。そのため金銭感覚がしっかりしており、家計の管理が安心して任せられる、場合によっては共働きをしても良いというくらいの気概のある女性が好まれるでしょう。
年収800万円の男性
年収800万円も稼いでいれば、手取りで600~610万円とかなり潤いのある生活を送れることでしょう。郊外で悠々自適な一軒家暮らしもできますし、少し頑張れば都心の高層マンションでスタイリッシュな生活もでき、人生の選択の幅が広がります。
年収800万円の男性はどんな人が多い?
職業でいうと年収800万円を実現しているのは大学の准教授や公認会計士、大手製薬会社勤務など専門性が問われる職業に就いている人が多いようです。またキャリアアップの道筋を考えていく上で「年収800万円」というのは1つの分岐点であり、それを超えているということはその後のキャリアにも期待が持てます。
出会える場所は?
年収800万円ともなると、その割合は就業者の3.8%と更に少なくなります。自然に出会う確率はグンと下がってしまいますので、自ら出会いを求めて動く必要があるといえるでしょう。婚活などではなくナチュラルに出会いたいと思うのなら、先に挙げたような職業の人と接触を持つような職場で働くというのが現実的な方法かもしれません。
どんな女性を望んでる?
手取りで約600万円、月にすれば50万円のお金があればちょっぴりリッチな生活ができますが、それによって金銭感覚が麻痺し、気付けば貯蓄ゼロ…というパターンに陥ってしまう人が少なからずいるようです。せっかく自分が稼いできたお金が散財されてはたまったものではありませんから、しっかりと理性を保ち財布の紐を締められる女性でないとなかなか一緒に家庭を築くということを考えてもらえないかもしれません。
年収1000万円以上の男性
不況だ、不景気だといっても中には手に職つけてしっかり稼ぎ、年収1000万円を達成している人もいます。経済的に余裕があり、公私共に充実したスマートな生活を送っていそうに思えますが、実際にはどうなのでしょうか。
年収1000万円の男性はどんな人が多い?
ハードルの高い“年収1000万円”を達成している男性は、職場で責任のあるポジションにつき日々忙しく過ごしていることが多いようです。「仕事が第一!」という人が多いため、なかなか会う時間がなかったり地方や海外へ転勤してしまい遠距離恋愛になってしまったりとゴールに至るまでには様々な障害が待ち受けているといえるでしょう。
出会える場所は?
“年収1000万円男性”は非常に希少性が高く、一般企業ではたとえ役職についていてもなかなか見つけるのが難しいのが現状です。もし確実に高収入男性と出会いたい、と思うのなら医師や弁護士、税理士、会計士といった専門職に就いており、その中でも更に上の立場の男性を探してみた方が良いかもしれません。
どんな女性を望んでる?
向上心に溢れ、自らの手で高収入を実現している彼らは稼ぎがいいからといって必ずしも「女性は家を守るもの」と考えるわけではないようです。むしろ積極的に社会と関わりを持ち、その中で自己研鑽に励む女性の方が自分自身への刺激になり、互いに高めあっていけると思うのでしょう。しっかりと自分なりの考え方やライフスタイルを持っている女性の方が好まれる傾向にあります。
あなたにとって一番重要なこととは…
パートナー探しの際、いろいろと条件を考えそれに見合った人を探すというのは非常に合理的でスマートな方法です。「お金で人を判断するなんて…」と顔をしかめる人もいるかもしれませんが、人生設計を考えればお金のことを考えるのは当然のこと。しかしそれにとらわれすぎてしまうとその人の人間性を見落としてしまう危険性もあります。いろいろ試したものの婚活がうまくいかない!と思ったら自分にとってのプライオリティは何なのかを今一度考え直してみてはいかがでしょうか。