順序の問題になってきますが、「スーツがカッコいい」というより、誰が着てもある程度以上魅力的に見える服装として定着したのがスーツなのでしょう。
これが定着した背景は審美感、本能、理性など、多角的に解釈できます。
審美感としてはまず収まりが良く、清潔感もあります。
本能としては、基本的に生物は派手な配色の個体に対して過剰に価値を感じるかあるいは忌避するかという二択です。人間は元々体色が多彩ではないので、派手な配色でないことはポイントになるでしょう。また、スーツというのは配色は地味ですがかなり目立ちます。目立つというのは単純接触効果を得やすいので恋愛関係含む社会関係で有利です。
そして、人間も猿の仲間であることを考えれば暗めな配色というのは同胞として親しみなどを抱きやすい側面もあり得るかもしれません。
最後に理性として、やはりスーツを着てる人＝きちんとした経済環境にある人というイメージがあります。
分析してみると、とても完成された装いですね。